劇場公開日 2018年2月24日

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「素晴らしい世界と自分勝手な人々」さよならの朝に約束の花をかざろう pochiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしい世界と自分勝手な人々

2018年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

◆良かった
ゲームで親しんできた吉田明彦さんのキャラクターが生き生き動くだけでもファンにはうれしい。ここに住んだらどうするかなという想像の楽しみを掻き立てる背景設定もよかった。(最初の街の布屋さんが良い)
ウェットになりがちな母と子の物語だが登場人物は結構「おかあさんがしたいからする」「自立したいからする」「元の生活がしたい」というように自分の生きたいように生きていてある種甘えのない感じがした。
最後の感情のあふれ出すシーンがよかった。
犬が可愛い。

◆気になった
話をさっさと先に進めるためかもしれないが物語の転機となるときに、主人公が成長したり長いこと会っていなかったりする人物に偶然に出会いすぎと思うところがあった。少女が赤子を拾うときに偶然年上のアドバイス役がいたり乗り合わせた船が偶然一緒なのとか広い戦場でほかにも兵士がいるだろうに偶然会うところなどが特に気になった。もう少し、ああ、それでか!とか、そういえばあのシーンでそのこと言ってたなあ。となるような突然ではない流れであれば深みが出ていたのかもしれない。

pochi