「"怒り"と"恐怖"」私はあなたのニグロではない 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"怒り"と"恐怖"
ジェイムズ・ボールドウィンは「ビール・ストリートの恋人たち」を観るまでは知らなかった、そんな彼の視線から黒人の歴史にキング牧師やマルコムXのことヲ。
未完成の原稿をドキュメンタリーとして映画化、伝記モノとして撮られていたらと思うと尚更、興味深い。
J・ボールドウィンの立場から見た著名な人物との関係性、当時の映像から語られる人種差別の悲惨さ、彼の言葉が胸に突き刺さる。
黒人は"怒り"を持ち、根拠のない"恐怖"を植え付けられたかのような暴挙にでる白人至上主義の恐ろしさ。
本作の原作をプラスしたJ・ボールドウィンのドキュメンタリーとして、深く掘り下げた内容で作られた方が良かったようにも思える。
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