劇場公開日 2018年8月3日

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「次の任務を引き受けるのならば…」ミッション:インポッシブル フォールアウト ao-kさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5次の任務を引き受けるのならば…

2018年8月10日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

今晩は、マッカリー君。
このシリーズは長年トム君のPVに成り下がってしまっていたが、前作『ローグ・ネイション』で君が『スパイ大作戦』という正しい方向に導いてくれたことは記憶に新しい。それ故にシリーズ初の監督続投という決断は当然の結果であり、また我々もそれを大いに歓迎した。

しかし、今作は確かに面白い作品ではありながらも、前作に比べて『スパイ大作戦』感は薄まり、中盤以降はトム君のPV感が再び高まった印象が拭えない。トム君のアクションへの欲求が高いことは私も承知している。だが、パーティー会場に侵入するためにわざわざヘイロージャンプをする必要があるとは思えず、フランス警察を巻き込んでのバイクチェイスはスパイとしては目立ちすぎる。そのため、トム君のPVを作りたい、危険なスタントに挑戦したいという要望に君が忖度を図ったという疑念を持っているIMF職員もいる。

『ミッション:インポッシブル』は『スパイ大作戦』でなくてはならない。最大の面白さは頭脳戦やチームプレー、そして敵を陥れる爽快感であるべきである。アクションが少なくなれば、トム君は不満に思うだろうが、『誘拐犯』や『アウトロー』で君が70年代風の良質なアクションを撮れることも知っている。故に70年代TVドラマを元にしているこのシリーズを正しい形で甦らせ、尚且つそれに適したアクションも織り交ぜるためには君の力が必要である。

そこで君の使命だが、もし次回作の監督を再び引き受けるのであれば、トム君の無謀なスタントへ挑戦を極力控えるよう説得し、アクションは最低限に抑え、マッカリー君が得意とする70年代風のスパイアクション映画を作り上げることにある。トム君一人の『ミッション:インポッシブル』のために全『スパイ大作戦』ファンを犠牲にしてはならない。『ローグ・ネイション』を作れた君だからこそ、この期待には応えてもらいたい。

例によって、君、あるいは君のスタッフがトム君の暴走を抑えられず、アクション満載の作品に仕上げてしまっても、当局は一切関知しない。尚、このメッセージは不適切なレビューと判断されない限り、自動的に消滅しない。

成功を祈る。

Ao-aO
Ao-aOさんのコメント
2019年5月18日

MAKO様
レビュー、気に入って頂きありがとうございます!

Ao-aO
MAKOさんのコメント
2019年5月17日

このレビュー最高!

MAKO
とみいじょんさんのコメント
2018年8月14日

お返事ありがとうございます。8/12のコメントをしたとみいじょんです。名乗らずに失礼しました。

「昔のスパイ大作戦に戻せ」という方もたくさんいらっしゃいますね。同感です。
 おっしゃる通り、前々作・前作で軌道修正しているところを見ると、トム様も考えてはいらっしゃるのかと…。ただ、スポンサーがお金を出すのは、トム様のアクションかな?と考えると、本当にトム様説得が「ミッションインポッシブル」ですね(笑)。
 ともあれ、トム様が無事で次作が見られることを祈っています。

 今後もステキなレビューを楽しみにしています。
  失礼しました。

とみいじょん
Ao-aOさんのコメント
2018年8月13日

コメントありがとうございます。
スリリングなスタントの連続でアクション映画としては大満足の一作でした。ただ、TVシリーズの雰囲気や面白さをもっと踏襲してもらいたいんですよね。

しかし、危険なアクションの連続とそれをこなすトム・クルーズのサービス精神&タフさには毎度感服してしまいます。彼にアクションを控えるように説得することこそ“不可能任務”かもしれませんね(笑)。次回作も楽しみです。

Ao-aO
とみいじょんさんのコメント
2018年8月12日

トム様が説得に応じるとは思えませんが、
(『トップガン2』の評価いかんによっては方向性が変わる可能性はありますが。
 『リーチャーシリーズは原作がるので、この映画のような派手なアクションはできませんし)
このレビュー、最高でした。

(この映画も、トム様のご年齢的にいまのうちにやれることはやっておこうといった気迫を感じました。
また、トイレのシーンなど、相方の見せ場を作るための●●のような気がするのは私だけでしょうか?)

次作が楽しみですね。

とみいじょん