「予算削減で変形・戦闘シーンは物足りないが、青春映画としてはありか」バンブルビー AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
予算削減で変形・戦闘シーンは物足りないが、青春映画としてはありか
シリーズ第6作にして初の前日譚、初の女性主人公、そして監督がマイケル・ベイじゃないのも初(アニメーター出身、「KUBO」で監督デビューして実写監督は本作が自身初というトラヴィス・ナイト)と、初物づくしの「バンブルビー」。実は予算を大幅に抑えられて、前作「最後の騎士王」の2億1700万ドルに対し本作は1億3500万ドル。予算削減の影響がVFXを直撃し、シリーズの目玉であるトランスフォーム場面やバトルシーンが少ないし、描き込みも足りない。
製作陣は割り切って、ヘイリー・スタインフェルド演じる主人公チャーリーとバンブルビーが友情を育む過程と、彼女の成長物語を映画の主軸に据えた。ビジュアル的な刺激を期待しすぎると当てが外れるが、青春映画として楽しむならありか。予算相応の興収は達成したようで、「バンブルビー2」の企画が進行中と報じられている。
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