「広告につぶされた名作」ダウンサイズ ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
広告につぶされた名作
ほかの方のレビューを見てみると、国内外問わず良し悪し両極端のレビューが目立つ。
海外の、この映画の売り方はわからないけど、日本での売り方は非常に間違っていると思う。
『掴み』として、『ダウンサイジング』があるだけであるため、そこだけを売りにして、一大コメディ的な売り方をしていては、マットデイモンということもあり、気軽に見に行く人が多かったんだと思うが、ストーリー自体は人類滅亡を危機するカルト的な重い軸が中心にあるため、後半に進むにつれて笑えない内容になっている。
世界的には人口増加しているのに、日本は年々減少している今こそ、この映画を見て改めて生き方について考えるべきなのではないかと考えさせられた。
また、後半に行くにつれて『ダウンサイジング』と普通の世界の区切りがなくなっていくのが少し残念。
パブのオヤジから、『ダウンサイジング』する主人公に、普通の人間としっかり区別すべきだという話になるけれど、そこがピークだった気がする。
主人公が小さくなってしまってからは、ホンチャウとの駆け引きが最高で、2人の演技に引き込まれる。
結局人間は、一人では周りの環境から逃げることはできないのだ。
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