「究極の親子愛情劇」祈りの幕が下りる時 bumeiさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の親子愛情劇
悲劇の中の、究極の愛情劇。
東野ミステリーは大好きですが、本作品は映像化したことで、書籍以上に感情移入できる素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。阿部さん、松嶋さん、小日向さん、溝端さん…等のキャスティングも良かった。
新参者・加賀恭一郎シリーズのフィナーレに相応しい内容で、最後は映画館のあちこちからすすり泣きが聞こえてきました。
2つの殺人事件の謎解きとともに加賀恭一郎の生い立ちと失踪した母親、そして美しい演出家の拭い去れない過去…。いろいろな要素が絡んでいるのに、とてわかりやすく入り込めたのは、ややベタな感じはあったものの、捜査本部でのやりとりが展開を整理してくれていたからかな(笑)
後半の小日向さんと桜井さん・松嶋さんとの究極の親子愛の絡みが、グッとこの作品を印象深いものにしていると思いました。
エンドロールの演出は、このシリーズの最後に華を添えていて、オシャレでした。
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