「顔か中身か。」累 かさね ゴローさんの映画レビュー(感想・評価)
顔か中身か。
クリックして本文を読む
まずは大変面白かった。二人の朝ドラ主演女優の流石の演技に引き込まれた。途中、顔なのか中身なのか、人間にとってより大事なものはどっちだ?みたいなことを考えながら観たが、結末としてはそんなことはお構いない結末に至った。
バケモノ扱いされる顔もつらいが、顔はいいのに中身が伴わない扱いのニナも相当しんどい。
とにかく土屋太鳳すげえ!と思わされるが、これ、芳根京子と配役が逆だったらどうだったんだろう?とも思う。おそらく、二人とも天才なのだろうと思ったし、どうしても見せ場の多い土屋太鳳に評価が集まりがちなので、芳根好きとしてはフォローしたい。
あのキズの違和感のなさ、日本の特殊メイク?CGもなかなかやるな!と。口角までちゃんと裂けていたような。逆に違和感があったのは「顔」が入れ代わるのはわかったが、声まで変わるの?という点。考えすぎだろうか?
この作品を観て、なぜか「君の名は。」を思い出した。
「入れ替わる」のエネルギーが全く別方向に向けられるとこういう作品になるのか?俳優陣の演技力など、作品から漂う蒸し蒸しした熱量は「君の名は。」に勝るとも劣らない、クセの強い名作だと思う。
コメントする