「100人以上の画家がフィンセント・ファン・ゴッホの人生に迫る名作」ゴッホ 最期の手紙 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
100人以上の画家がフィンセント・ファン・ゴッホの人生に迫る名作
100人以上の画家が、ゴッホ風の筆致で書いた油絵でアニメーションを作るという、思いついた誰かはいただろうけど誰もやろうとは思わないだろう、恐ろしい作品。
よく知るゴッホの名画が動き畝ねる映像に、ただ圧倒される。
そして、そこから浮かび上がったのは「ゴッホの技法を真似てもゴッホの絵にはならない」という当たり前の事実。
同時にゴッホの死にまつわる謎を、主人公が周囲の人達へのインタビューで解き明かしていくミステリー仕立てのストーリーは、僕らがイメージするゴッホ像(生前報われる事のなかった、不遇で孤独な芸術家)は果たして本当なのかという問いかけに着地している。
ゴッホへの尊敬と愛に溢れた名作だと思う。
コメントする