「岩ちゃんに5点、それ以外は・・・」パーフェクトワールド 君といる奇跡 鯖太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
岩ちゃんに5点、それ以外は・・・
正直、映画に熱がない。
とりあえず、漫画原作の映画を作ることになって、岩ちゃん主役に据えた所でこの映画は熱を失っている。
脚本も映画の前半だけ作ったようなストーリーで山場もクソもない。杉咲花含め周りの役者もそんな枠組みにうんざりして、とりあえず演じている感もある。
ファンムービーかもしれないので、岩ちゃんのイメージビデオ的なカット割とかはまぁいい。かっこいいし。確実にファン層のハートは捕らえてるやろう。そんな岩ちゃんも役に唯一向き合ってるような気もする。主役だからでしょう。
原作のコアな部分である「同級生」設定を無視している時点で、もっと原作無視して暴走すりゃよかったのに。そもそも海外に同名の大名作があるのにどういう、、、。
アレンジするなら、例えば、バスケやなくてダンスがかっこよかった先輩が、車椅子に乗ってもダンスを続けているとか。それが死ぬほどかっこいいとか。天下のパフォーマンスグループのLDHなら車椅子ダンスとかいくらでもカッコよく演出できるやろ。一級建築士の仕事も、障害を強みに、バリアフリーを意識した、車椅子目線だから考えられる設計をするとか。なんか、あるでしょ。
障害を描くって、周りからの偏見描くとか、愛は障害なんて乗り越えられるとかやり尽くされてるんやし。偏見持たないヘルパーとのコミカルな名作が「最強のふたり」。それのリメイク頑張った方が良かったんちゃうか。版権高いやろけど。
岩ちゃんにこの役やらせるなら、車椅子乗ってる人も一生懸命に生きてる、いやいやそんなレベルじゃなくてこの人かっこいいわ、いやいや尊敬・リスペクトしたい。って姿を描くことやないかなぁ。障害があろうが人は人。
かっこいい人はかっこいいって描くのがLDHがすべきことやったんじゃないんかなぁ。
とりあえず、岩ちゃんと桜がある学校のロケーションに5点。