劇場公開日 2018年3月3日

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「邦画のダメな部分を詰めこんだ」映画ドラえもん のび太の宝島 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5邦画のダメな部分を詰めこんだ

2018年3月24日
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単純

去年の南極大冒険が面白かったので今年も鑑賞。だが、今年はあまりよくなかった。邦画のダメ部分を余すところなく詰めこんだダメアニメ映画だったのだ。
一番気になったのは、画面がうっとおしいところ。キャラがとにかく動きまくる。伸びて縮んで跳ね回って。ここぞというところで跳ね回るならともかく、ほとんどの時間をそうして動いていたので、うるさくてしかたがなかった。子供には受けるのだろうか。

次に、キャラが感情豊かを通り越して情緒不安定。とにかく泣きまくる、怒りまくる。のび太ができもしない約束をして半泣きになるのは毎度の事だが、今回はその比ではない。ドラえもんがたぬきと言われて怒るのもよくある話だが、これも大袈裟だった。
その他、しずかちゃんがすぐ泣く、ジャイアンとスネ夫が小物っぽい、シルバーの思考回路が意味不明、などなど。キャラに関する批判点を挙げればキリがない。ドラ映画のセオリーを真似しているがゆえに薄っぺらくなってしまっているように見える。ドラえもんは、確かに焦るとポンコツになるが、あそこまで無能ではない。
あと、キャラ付けのセンスが古い。

最後に、ストーリーがひどく雑。言葉による説明を省いて画で表現するタイプなのかもしれないが、さすがに説明が乏しすぎる。なぜシルバーがあれを「海賊船」にしたのか、海賊たちはどこからやってきたのか、結局なぜ財宝が必要だったのか。これら物語の根幹となるべき部分が明かされておらず、子供だましのようだと感じた。恐竜ハンターやギガゾンビは目的と手段が明確だったのになあ…

良かったところは…最後の電子バトルはかっこよかった。あと、EDも好き。とにかく引っ掛かる点が多すぎる。

サブレ