「ハリウッドの映画音楽を礼賛したもの」すばらしき映画音楽たち SHさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドの映画音楽を礼賛したもの
映画音楽の歴史的なものを期待していったけれど、そこら辺はさらりとしたもの─というよりほぼ無しで、しかもあくまで現代ハリウッドの映画音楽のみの内容で、クラシック音楽などは盛り込まれていなし、オールドフィールドもヴァンゲリスもモリコーネもロータも、全く出てこない。物凄い肩すかしではあったけれど、逆にアメリカ映画の大きさも感じてしまう結果となった。
予想以上にインタビュー映像が多くて、語っている内容も、素晴らしい!とか映像を盛り上げる!とか至極当たり前のことを大げさに語っているものが多くて、正直眠気を催した。とはいえ、所々で流される音楽や映像は間違いなく素晴らしくて、いいところばかり切り取られて集められているので、映画好きにはたまらないものだった。
制作上の小話や制作過程・風景など、なかなか興味深い映像もたくさんあった。特にエピローグ的なキャメロン監督の小話などは秀逸で、こういう話をもっと盛り込めよー、と突っ込みたくなってしまうのだけれど、これほどまでにうまくできた話も少ないんだろう。だからこそ最後の最後に持ってきているんだろうし、見てよかったと思えるくらいの小話となっているんだろうけれど…
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