シークレット・オブ・ハロウィン 劇場公開日:2017年7月28日
解説 オーストラリアの新鋭ニコラス・バーソが監督・脚本を手がけ、かつて親友同士だった2人の男子高校生がハロウィンの夜に体験する不思議な出来事を描いた青春ダークファンタジー。高校生のコーリーは、不良仲間たちとつるんで同級生のジョナをいじめている。コーリーとジョナは子どもの頃はいつも一緒に遊んでいたが、ある出来事をきっかけに疎遠になったのだった。ハロウィンの夜、相変わらずジョナをいじめる仲間たちにうんざりしたコーリーが思わずジョナを助けると、ジョナはコーリーを闇夜の中へ連れて行く。そこには、夢とも現実ともつかない奇妙な世界が待ち受けていた。ジョナ役に「ダーク・シャドウ」のガリバー・マクグラス。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(17年7月15日~8月18日)上映作品。
2016年製作/112分/PG12/オーストラリア 原題:Boys in the Trees 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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2019年10月11日
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鑑賞方法:DVD/BD
不良グループに所属するコーリーはハロウィンの夜、いじめられっ子のジョナを家まで送ることになり…。 かつての親友との対話により未来への道を見出す作品。ファンタジーより青春要素が強く、逃げるためではなく前へ進むための選択の大切さを教えられました。
2017年11月18日
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幼馴染のコーリーとジョナ。 いつも一緒に遊ぶ程、仲の良かった2人が ある出来事がきっかけで疎遠に。 そして いつしか、虐める側と虐められる側になっていた。 不良グループに嫌気が差していたコーリーは ジョナを連れて逃げたが、ジョナに家まで送って欲しいと言われ送ることに。しかし、その道中で様々なことが起きる。 コーリーは不良仲間と自分の夢の板挟みで悩んでいる。 でも、昔の素直だった頃のコーリーを取り戻して欲しい、その大事なことを思い出して欲しいと云うジョナの真っ直ぐな気持ちが、コーリーの心を溶かしていき 失った時間を埋めるかの様に楽しんだ。 「コキュートス」と言うワードが出て来た時点で、結末は早々に判ってしまいます。 途中、“死者の日”のカラベラのメイクをした人や、歌を歌っている人達も出て来るので、それが確信に変わりました。 そして、ジョナを「家」まで送って行ったコーリーが驚愕の事実を知り、悲嘆に暮れるシーンは 涙なくしては観られませんでした。 なんの予備知識もなく鑑賞したので、最初イギリスの映画かと思いました! コーリー役のトビー・ウォレスの顔と発音が、余りにイギリスっぽかったのでw 後で見たら、イギリス出身の俳優さんでしたね! それにしても、トビー・ウォレスがイケメンだったので、終始ウットリしちゃいました♪
2017年11月13日
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鑑賞方法:DVD/BD
マイナー作品にしておくにはあまりにも勿体無い、大人の心を揺さぶる名作。 宣伝からの先入観なしに、是非手に取って貰いたいと久しぶりに思った映画。 衣装やメイク、音楽で序盤はティム・バートンのダークファンタジーを観ているような気持ちに。でも物語が進んでいくと、不良グループに属するチンケな主人公が不思議な体験をする一夜限りのB級ファンタジー作品ではない事がすぐ分かる。なんというか、とにかく惹きこまれた。『ハリー・ポッター』の原作を初めて読んだ時の感覚に近い。 最初はジョナのしつこい煽りに鬱陶しさを覚えるのだけど、要所で子供時代の思い出が蘇ってくると親しかった友達と疎遠になった気まずさをじわじわ抱きながら、その罪悪感を隠し切れないコーリーに何だか感情移入してしまう。 幼い頃の遊びをもう一度二人で繰り返しながら、夢にまっすぐになれず不良グループに属して自分をくすぶらせるコーリーに苦言を呈するジョナ。コーリーが少しずつ「成長しなければならない自分」を受け入れていくのが嬉しくて可愛い。単なるチンピラだった当初のシーンと顔つきが全然違うように見えるのも凄い! ファンタジー要素も強いけど、ヒューマンに分類したくなる良い脚本と人間関係。最後の最後に一気に切なさが押し寄せてしっとりと泣ける。ハロウィンの夜に毎年鑑賞してもいいんじゃないでしょうか!!この監督の作品はまだまだ観たい。
2017年7月30日
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不良グループの一人の少年が自分達のグループにいじめられている昔仲良しだった少年と向き合いハロウィンの夜を共にする話。 いじめという卑劣な行為に嫌気がさし、仲間から離れて行動した少年の前に、かつての親友が姿を現し、昔を懐かしみ子供の頃の遊びを再現していく。 ありがちと言えばそれまでだけど、青春、成長の物語であたたかくくすぐったい良い話。 決意をし前を向いた主人公の少年と不穏になって行く空気感のなか、過去のことと現在のことみえてきて、どういうことかと頭がぐるぐる…切なさと悲しさと希望が入り交じった温かい気持ちにさせられた。 マイナー作品にしておくには勿体ない。