劇場公開日 2017年9月29日

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「永遠に生きられるだろうか 永遠に君のために」パーフェクト・レボリューション まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0永遠に生きられるだろうか 永遠に君のために

2017年10月1日
iPhoneアプリから投稿

出たスーパースペシャル恋愛映画!!!!
ようやく当たりの映画だ、長かった。もう本当まじで…めちゃくちゃめちゃくそ面白い、面白すぎる、大好き過ぎる作品!

2時間中、ずっとハラハラするし、傷つく事も散々あって、随時へこむし随時腹立つし随時辛くなるけど、そこを超越するリリーと清野菜名ちゃん、2人の恋愛は胸がいっぱいになって張り裂けそうだった。こんなに普遍で真っ直ぐで熱いことってあるのかな。恋愛映画であるあるのキュンではなく、頭がのぼせて身体が火照る熱さの恋愛だった。勿論ただの恋愛映画では無く障がい者の性とか精神病を患った人達の社会問題も実在の人物の話を元に描いているのだけど、全てひっくるめて最高の映画だった。

リリーフランキー。リリーフランキーは…どうしてあんなにカッコいいんだろう、全身から放出される「モテるオーラ」を身にまとっているから、どんな役をやっても彼に恋する女が出てくる展開には必然的に説得力が出てくる。ナチュラルな演技と存在感でどの作品でも光ってるけど、今回のは「ぐるりのこと。」の次に良い、ってぐらい良かった。

清野菜名ちゃんも超良かった。この作品で賞をたくさん取るんじゃないかなとリリーが言ったようだけど本当にそう思う。
常に感情の起伏が激しくてハイテンションで、演る人が演れば見るに堪えないとんでもない人物だけど、この女の子の良い面も画面から十分伝わってきて、こんな彼女を徐々に好きになってしまうリリーの気持ちがこっちにも理解できた。恋愛ものにおいて、男女それぞれ、何でこの人の事を好きになったのかが第三者にも分かるのは重要なポイントでそこを思っきしクリアしていた。

色々問題が起きて何度も引き離されることになる2人だけど、2人が一緒にいるシーンになるとこっちがホッとして、そして幸せな気持ちになる。一生一緒にいて欲しいなと思う。

『永遠に生きられるだろうか 永遠に君のために』という歌詞がクマ(リリー)とミツ(清野)の関係性にぴったりだから、と「BABY BABY」を挿入歌で使わせて欲しいとリリーフランキーが峯田和伸に相談して、劇中で流れることになったこの歌も気持ち良かったし心にきた。

大好きなお気に入りの一本。

まつこ