「映画版故に」劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
映画版故に
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前二作(テレビシリーズ、劇場版)、スピンオフの「リズと青い鳥」視聴。原作読み終えての視聴。
主人公久美子一年生編が、かなりオリジナル要素を入れて2期26話で作られたのに対し、この二年生編は100分の映画。二年生編の一部を「リズと青い鳥」に切り取ったとは言え、やはり話が飛ばし気味になってしまぅっている。有る意味、こちらの方が原作には忠実ではあるが、流石に100分では短すぎる。1クール13話で有れば丁度良かったのでは無いかと思う。
その辺は色々な大人の事情が有るのだろうから致し方ないとしても、ストーリーの切り取り組み立てが原作組には「うーん」となってしまう。
原作では三年執行部による久美子部長への布石として本人の知らない内に「黄前相談所」なるモノが作られていたが、映画では勿論、一年生に関わってはいるし「黄前相談所」の言葉も出て来るのだが、原作に比べて相談所の活動範囲が狭いので無理に「黄前相談所」のセリフを入れた様にも感じる。他にも中途半端に入れてしまったエピソード、原作と違うタイミングで入れた久美子と秀一の「交際解消」でバランスが崩れている。それだったら、中途半端なエピソードや「交際」そのもの全カットでも良かった気もする。
サブタイトルが「誓いのフィナーレ」であるから、制作時点では三年生編を作るかは未定だった為の脚本だったのだろうが・・・・
また、演出でも時折入れるスマホで撮影したであろうシーンを入れる必然性が全く感じられない。
以上は原作を読んだ上での感想であり、この映画単体しか知らなければ青春ストーリーとしてもっと高評価で良いと思う。
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