「青春!」劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
青春!
2年生になった久美子の成長っぷりがすごい。
頑張ったからって報われるとは限らない現実に向き合うことと、何のために頑張るのかという命題に逃げずに向かい合う姿が、「青春だなぁ」としみじみ。
新1年生たち思春期の他人を許容できない気持ちや、嫌な部分なんかもしっかり描いてました。
ただ、(『リズと青い鳥』を含めた)今までの3作に比べちゃうと、少々「こんなイベントをこんな感じでクリアしました」という「こなし感」が強く、物語としての【うねり】【満足度】がやや低めの印象。
この映画単体で見るとトラブルが割と簡単に片付いちゃったり、新1年生キャラたちの心情変化(成長)も唐突感があったり。
その辺がもったいなかった。
もっとも原作における、この久美子2年生時期について物語を大きく貫いた要素は、『リズと青い鳥』の「みぞれと希美の話」であり、ここが抜けた状態でよく話をまとめたな、とも思う。
この2作を併せて1作とならざるを得ないのであろう。
大会シーンでは、久美子達低音パートよりもみぞれと希美の演奏シーンが目立っていたし。
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