ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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音楽╋カーチェイス╋犯罪╋青春╋アルファ
音楽+カーアクション+青春
こんなにドキドキする映画があるだろうか
【心臓が跳ねる‼︎音楽×カーチェイスの魅力が詰まった映画】
簡単にまとめると、音楽のノリとカーチェイスのハラハラ感で終始楽しめる映画。娯楽作品として一級品。素直に面白いと思える作品。魅力的な楽曲の数々は監督のこだわりが感じられること必至。主人公もカッコ良いし、ヒロインも可愛い。
①カーチェイスに痺れたい
②ノリノリのドライブ音楽に酔いしれたい
③ ヒロインのデボラ(リリー・ジェームズ)の可愛さを堪能したい
①〜③に関心があれば楽しめると思う。③は例外としても車系の映画としては良作なのではないだろうか。
しかし、本作を「少年犯罪への関与とその切り離し」という観点から見ると、また違った感想を抱くかもしれない。
生い立ち
幼い頃、犯罪に巻き込まれたベイビー親子。ベイビーの母親は助手席の犯人に銃を突きつけられながら運転し、前面追突事故によって亡くなる。身寄りのないベイビーは里親であるジョーに育てられることになる。
主人公の性格
犯罪組織の逃がし屋としてドライバーをするときは寡黙で塩対応なベイビーだが、心を許した人の前ではかなり活発になるというギャップがベイビーのキャラを引き立てている。ジョー(養父)の前で音楽に合わせてノリノリで踊る姿はシュールでクール。
デボラの可愛さ
見た目はもちろんだが、主人公ベイビーとの掛け合いに心をくすぐられる感じ。「何聞いてるの?」から始まる会話とか、イヤホンを片耳につけて音楽を聴くとか、どこの青春かよと思わずにはいられなかった。
カフェの店員が客の席で一緒におしゃべりをするのは映画だけの世界だと思うのは自分だけだろうか。現実だとメイド喫茶か(笑)
(ベイビーがお店に出入りしていたことで店長に顔を覚えられ、それによってデボラとベイビーの仲が急速にくっついた説はある)
→好意:接触回数の多さ
ちなみに、デボラ役のリリー・ジェームズは2015年に公開されたディズニーの『シンデレラ』でシンデレラ役を演じている。
犯罪組織との関わりについて
Q. ベイビーがなぜ天才ドライバーであるのか?
本作では、詳細には語られない。過去に車を盗んでいたことだけが紹介されている。その車がたまたま麻薬を積んでおり、その負債で逃がし屋としてドライバーをせざるをえない状況になっているというのだ。車の運転はすればするだけ上手くなるし、逃がし屋としてドライブするうちに鍛えられたと考えるのが妥当か。
Q. ボスはなぜベイビーを逃したのか?
ボスは最初、ベイビーを使い潰すつもりだったが、そこそこ腕が立つドライバーだったので、継続して使い続けたということか。実際、借金を完済した後もデボラの身の安全と引き換えに犯罪に巻き込もうとしていたわけだし。
→世の中には、少年?青年?時代に罪を犯し、そのまま悪い大人と関わり続けるということもあるのだろう。そして、そこから足を洗うこともできず、沼にはまっていくと…世知辛い。
ただ、なぜボスが最後にベイビーを逃したのかは謎だ。警察に急襲され、もう終わりだという見切りをつけた上で、ベイビーならまだ更生できる時間が残されている。お前は生きろみたいなことが内心としてあったのかな。
Q. ベイビーの倫理観
最初は人を殺すことに抵抗があったにもかかわらず、最後は全力で人殺しをしようとしているのが…
やらなければやられてしまうという状況ではあったから致し方ないのか…
◎寄せ集めの強盗だからこその内部のギスギス感がリアル。
→お互いが信用できない関係だと、一つの綻びによってその関係に大きな穴が開くことがある。
◎モニカを失った悲しみからの暴走。
→人を狂わせるものには金、セックス、酒、タバコ、クスリがある。これらはいつの時代でも麻薬として扱われることがある。だが、稀に「愛」という感情が人を狂わせることもあるのだ。
総括
映画からのメッセージやストーリーからの刺激によって自分の中に何かが残る映画というより、雰囲気、音楽、ノリを楽しむ映画。
・ありきたりになりがちな強盗シーンをほぼ省略してる点に好感が持てる。
・カーチェイスシーンが、しつこくなくて、アイディアに富んでいて好感が持てる。
・バッドエンディングを予想していたが、後味のいいエンディングを迎えてほっこりした。
連想したのはハリウッド版、尾崎豊の世界。
のっけから富士重工。
主人公が次々、乗り継ぐ車のチョイスがいい。
それほど詳しくはないけれど、ありきたりな一般車両でないことは何となくわかる。
そんなイカした走れる車両をかっ飛ばして、最高の音楽に身をゆだねながら
途切れることなくカマす、超絶ドライブテクニック。
唸るエンジンとギアボックスのガツガツ。
一般道もサーキットへあっという間に、様変わり。
この爽快感に悪事を加えたなら、アドレナリンは出るしかない。
同時に「盗んだバイクで走りだす」
なんて一瞬、尾崎豊を連想してしまった本作。
複雑な過去に家庭、そして問題を抱えた主人公のナイーブで、
それでいてどこにでもいる青年という優しい側面がしっかり描かれているところも、格別なスパイスだろう。
悪事に加担しつつも、見てしまえば応援せずにはおれなくなる。
裏切り、裏切られ、血みどろで破滅的な犯罪物語ながら、
そんな両面があいまれば残るのは甘酸っぱくも爽やか、オサレな後味。
見終わったあと、悪夢から覚めたような開放感残る1本だった。
舞台ミュージカル的な美術と、キレキレチェイスシーンのソリッドなカメラワーク。
このメリハリも、いいんだよな!
音楽・音ハメ・気持ちいい。
TSUTAYAのDVDレンタル棚で見掛け、ジャケットがカッコいいのとレビューサイトでの評価が非常に高かったのをきっかけに借りました。「カーアクション映画」ということ以外は何も知らない状態での鑑賞です。
結論ですが、めっっっちゃ面白い!!!!
カーアクションがカッコいいのもありますし、ストーリーも王道な展開で非常に盛り上がる。そして何よりもミュージカル映画のような音楽と、その音楽に合わせた台詞やSEの音ハメが耳に心地よいことこの上ない。今年観た映画の中でも間違いなくトップクラスに面白い作品でした。
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幼少期の事故が原因の耳鳴りを和らげるために常にイヤホンで音楽を聴いているベイビー(アンセル・エルゴート)は、強盗犯を現場から逃がすための「逃がし屋」として活躍する凄腕のドライバーであった。逃がし屋になるきっかけである犯罪組織のボスのドク(ケビン・スペイシー)への借金も完済し、そして行きつけのカフェのウェイトレスとして働くデボラ(リリー・ジェームズ)と親密な関係になったのをきっかけに犯罪から足を洗うことを決心したのだが、ドクからの脅迫紛いの誘いによって再びベイビーは逃がし屋として仕事をする羽目になってしまう。
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この映画冒頭6分間で繰り広げられる迫力満点のカーチェイス。音楽に合わせて車が踊るかのような素晴らしいカーアクションで、このシーンだけで「この映画はヤバい」と分かるレベルです。
とにかく冒頭からエンディングまで「音の気持ちよさ」を追求した描写がなされています。それが特に顕著なのは最初のカーチェイスが終わってからベイビーがコーヒーを買いに行く約3分間の長回しシーンと、映画中盤にある銃撃戦のシーンですね。「どうやって撮影したんだ」ってくらいに音楽と合致したSEや台詞が挿入され、耳が非常に気持ち良い。多くのレビュアーさんが「ミュージカル映画のよう」と評するのも納得です。登場人物が歌って踊るようなシーンは無いんですけど、それでも本作はミュージカル的な演出や要素が多く、迫力の映像だけでなくテンションの上がる音楽も盛りだくさんで、目と耳の両方で楽しめるカーアクション映画となっていました。
ストーリーについても、個人的には非常に楽しめました。
本作は銀行強盗などの犯罪者を現場から逃走させる「逃がし屋」が主人公の映画です。このような映画ジャンルを「ゲッタウェイドライバー映画」と言うらしいですが、私の数少ない映画遍歴の中ではニコラス・ウェンディング・レフン監督の『ドライヴ』がそれにあたると思います。『ドライヴ』はシリアスなシーンがR15+作品特有の描写もありましたが、対して本作は終始エンタメ性が高く、純粋に楽しめる作品でしたね。ベイビーという幼さの残る青年が、デボラとの恋愛やジョーとの家族愛を経験することで、一人前の大人へと成長していく「成長物語」として非常に楽しむことができました。
ストーリー・演出・アクションシーン。どこをとっても一級品のエンタメカーアクション映画でした。オススメです!!!
心に刺さる物語
冒頭のシーンでもうこの映画は「自分が好きなやつや!」と断定しました。笑
リズミカルかつポップでさらには カーアクションと言ったロマンが詰め込まれた冒頭であった。その後からは目が釘付け。
中盤から気付いたけど、ただ単に適当に発砲してるかと思いきや、 銃声と音楽が重ね合わされてマッチしていて、とても爽快感に似たものを感じました。(笑)
耳が聞こえなく車椅子生活の親戚と一緒に暮らし看病をしている。
もうこの時点でベイビーは善良的であることが分かった。終盤にかけてもそう感じる場面が多々ある。
嘘をついてまで身の回りの人を守る主人公。自分に立場を置き換えたらペラペラと言ってしまいそう笑 もちろん、それは"嘘"をつきたくないし、相手を傷付けたくないからだ。世の中には"付いていい嘘"と"付いて悪い嘘"の2つがある。ベイビーが置かれた境遇は"付いていい嘘"なのかもしれない。恋人に言えよーーーこらおい…。と思ったがあれはあれで良かったのかも!? 「大切な人」を護ったベイビーいい男すぎる。
またベイビーの恋人 デボラもいい人すぎる。ベイビーが約束を破りさらには 強盗のグルだと知っているのにも関わらず、一切切り捨てることをしない。やはり結果的には全て【愛】が勝つのだと思いました。そして【寛容性】も大事だなと…。
ベイビーの善良的な行為を見習いたいものだ。全てが全てベイビーみたいな人ではないが強盗にも "善"と"悪"の2種類に別れると思う。ベイビーみたいに葛藤してる人も多いだろうなー…。ほんとは皆いい人!と信じてみたいものだ。
現在高校生だが、1980s っぽさを感じた。
クライムアクションではない
冒頭からの第1犯罪はカーアクションと音楽との同期も完璧で、痛快なオープニング。しかし第2犯罪以降どんどん犯行の手口が荒くなっていく。ベイビー(アンセル・エルゴート)以外の犯人も粗野で悪意に満ち溢れ、ひとカケラの共感も持てない。さらに首謀者ドク(ケビン・スペイシー)の冷徹な判断もどこか甘い。終いには悪役らしからぬ最期を遂げる。
とても痛快アクションモノとして楽しめる作品ではない。それでもベイビーとデボラ(リリー・ジェームズ)の関係性から救いのあるエンディングを迎えるところは意外性あって面白かった。
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