「超絶技巧の《天才ドライバー》とその恋人の《愛の突破力》に胸震える。」ベイビー・ドライバー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
超絶技巧の《天才ドライバー》とその恋人の《愛の突破力》に胸震える。
リリー・ジェームズの魅力がほとばしり、
悶絶するほどの可愛さでした。
年下のアンセル・エルゴートの一途な男らしさも良かった。
血みどろのバイオレンス&カー・アクション映画なのに、
なんとも刺激的で見終えるととても爽快感がある。
通称ベイビーは銀行強盗の逃走を助ける「逃がし屋」。
ドライブ・テクニックは天才級。
その超絶テクニックをドク(ケヴィン・スペイシー)に見込まれて、
借金返済の目的でイヤイヤ仕事をしている。
(でも運転はめちゃめちゃ好き・・だと思う)
ベイビーは交通事故の後遺症の耳鳴りを忘れるためにiPodでいつも
イヤホンで両耳を塞いで
お気に入りのプレイリストを聴いている。
録音したカセットテープを再生したり、宝物はmom(ママ)の歌声を録音した
カセットテープ。
不幸な生い立ち。
幼いとき両親が交通事故で死亡。
同乗していたベイビーも障害から耳鳴りが止まない。
音楽を聴きながら運転するとドライブテクニックが倍増して
考えられない神業テクニック・離れ技を披露する。
そんな付加価値もある。
ドクの犯罪組織を抜けるためのドライバーなのに、中々抜けられず深みに
ハマるベイビー。
この映画の魅力は映像とストーリーの疾走感。
音楽と映像が完璧にシンクロしていて、
バンドルさばき、
ウィンカーの動き、
急発進、
急停車、
カーチェイス、
音楽のビートと完璧にシンロするのだ。
そのドライブ感に加えてストーリー展開の手際よさにも
舌を巻く。
ボスのケヴィン・スペイシー。
猜疑心が強くキレたらとことん危ない男・ジェイミー・フォックス。
インテリ風のジョン・ハムとパートナーのエイザ・ゴンザレス。
ハムとゴンザレスの夫婦はボニーとクライドみたいに
「俺たちに明日はない」を地で行く。
ブレーキレスの正真正銘のMAD manとMADwoman。
(今や超売れっ子のゴンザレス、思いっきりはっちゃけてた)
殺しても死なない男ジョン・ハムは、ラストまでゾンビみたいに
楽しませてくれた。
里親の耳の聞こえないジョセフ(CJ・ジョーンズ)への対応、
手話でのコミュニケーション。
子供や母親、
高齢婦人への優しさ・・・
ベイビーの人柄がにじみ出るエピソードにもホロっとする。
ベイビーが運転する車種も、
ファーストシーンのスバル・インプレッサWRX(2006年型)の赤。
(逃走シーンで赤い3台が並走するシーンはワクワクした)
あとメルセデス・ベンツ、シボレー、フォード、三菱・ギャランと
日本の車が出てくるのも嬉しい。
エドガー・ライトはこの後2021年に「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」を
監督する。
これまた美しく奥深い映画で、次回作の楽しみな最高の監督さん。
主役の女優さんが美しく魅力的なのは監督の全女性へのリスペクトと
愛でしょうね。
リリー・ジェームズのウェートレス姿。本当に可愛らしかった。
目に焼き付けました。
可愛いけれど芯の通った女性でしたね。
♥︎2017年12月19日以来の2回目の鑑賞ですが、名作は色褪せない。
との思いを強くしました。
ニコラスです。コメントありがとうございます!
レビューを始めて1年くらいなので、この作品はそれより前に観ていたのですが、エグい映像とは裏腹、ラブストーリーだなぁと感じて、今でも時々視聴して楽しんでいます。
これからもよろしくお願いします。
琥珀糖さん、コメントありがとうございます。
リリー・ジェームズ
「高慢と偏見とゾンビ」 に出演してますよ。というか、
5人姉妹の中で一番強いメインヒロインでした。
何をかくそう、この作品でリリー・ジェームズを知り
他の作品も観るようになった記念の作品です。
※出演作そこそこの数は観たのですが
全ては鑑賞できておりません。
「シンデレラ」も未見です…。 う~ん
またご覧になったんですね!今だに、ベイビーがめっちゃカッコよかったの、覚えてますよう😍!
琥珀糖さんの映画愛に満ちたレビューで、忘れてた細かい部分も思い出せました。ところどころのベイビーの優しさが垣間見られて、誰もが思い入れを強くしながら観てたのではないでしょうか。
琥珀糖さんのレビューで、しばらく見られない作品を味わいたいです♪
今晩は。
今作は、公開直後、近くでは上映してくれなっくって、車を一時間半、ぶっ飛ばして観に行きました。
冒頭の、「ベルボトムス」の轟音と、ワイパーの動きとのシンクロニシティに一気に持って行かれた作品でした。
今でも、良く覚えていますよ。
当然、鑑賞後は愛車を200キロでぶっ飛ばして(ではなく、安全運転で)帰宅しました・・。(少し前、一発免停を食らい、社内的にも大問題になりまして・・。罰金10万円、且つイロイロありまして・・。私の黒歴史でございます。)
で、うちの技術陣に当たり散らした事”何で、アクセルを踏み込むと300キロ出る車を作るんだ!”
大バカものでございます。返信は不要です。