劇場公開日 2017年8月19日

「ただただ、主人公の耳になれる映画。」ベイビー・ドライバー ともさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ただただ、主人公の耳になれる映画。

2018年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

爆音映画祭でで観るならこれだよなーということで2回目の鑑賞。朝イチでしたが満席。ベイビー・ドライバー皆さん爆音で観たいよね、うんうん。

始まりからカーチェイスで、もうググッと引き込まれます。なにこの作り込まれたかっこいい空間、って。初めて観たときは、音楽に合わせて映画が進み、ノリノリでかっこいい映像が流れてるだけで内容が無い、という印象を持っていましたが、爆音映画祭で観て、これは何回観てもたまらない映画じゃないか!と気づきました。きっと映画館で見るからこそ映える作品。もしかしたら家で観たら楽しめないかもしれません。
爆音で観たからこそ分かったのですが、コーヒーの音さえバックミュージックにあっていて、音楽が流れてないところはちゃんと耳鳴りがしていて、その細かさに感動します。ああ、わたしは主人公の耳にいるんだって気づきます。
登場人物は皆狂っているので共感できないと思いきや、何故かベイビーに感情移入してる不思議さ。ミュージカル映画ではないのに、永遠に映像と音楽がシンクロしていて、動きがミュージカルのように見える不思議さ。ベイビー全然かっこよくないのに、最後には惚れちゃってる不思議さ。たくさんの不思議さの中で映画は終わり、最後には興奮さめやまぬ自分だけが残っています。スカッとしたいときにオススメです。

90%はハラハラと手に汗握る物語ですが、ホロっとする瞬間も。お話は狂っているのですが、この瞬間があるからこの映画が好きです。

とも