「音楽も主役!ぜひ劇場で」ベイビー・ドライバー shironさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽も主役!ぜひ劇場で
全く新しい刺激!
「映画のシーンを盛り上げる為の音楽」という概念を超えた、シーンと音楽とのコラボレーション。
もはや音楽も主役なので、劇場の音響で楽しむのが絶対オススメ!
極音上映とかあると嬉しいな〜。
ヒップホップっぽい若者向けの曲ばかりだったらどうしよう…と思っていましたが、いろんなジャンルの懐かしい曲も流れて、オバさんでも楽しめました!
以下、アンケートに書き切れなかったので。
ストーリーのネタバレは無い範囲だと思っていますが、シーンには触れておりますので気になる方はご注意ください。
----------
◆音楽にピッタリ合ったシーンの数々は、どれもいちいちオシャレでカッコイイ!!(≧∀≦)
急カーブのたびに思わず力が入ってしまうカーアクションに大興奮なのですが、会話のシーンのカッコ良さにもシビれてしまうのです。
特にダイナーでのバディとのシーン。
片耳づつのイヤホンで音楽を聴く距離感の愛おしさ。
音楽好き同士の、分かり合える部分が辛い。(T ^ T)
言うまでもなく、流れる音楽が最高です!
ベイビーとデボラにも片耳づつのイヤホンのシーンがありますが、こちらは恋の始まり。
パーソナルな音楽リストや本棚を見られるのは自分の趣味全開で恥ずかしい(//∇//)。
でも、口下手なベイビーが自分を知ってもらうのには、一番素敵な方法ですね♪
シーンと言えば、エドガー・ライト監督らしいユーモラスなシーンや、ショッキングなシーンも健在ww
前半、交通事故のトラウマで人の死に敏感なベイビー目線だったからか、あえて直接見せない(見ない)演出で「監督どした?」と心配になりましたが、ベイビーの成長と共にご開帳〜。
ヒーッ! と引きながらも、やっぱコレがなくっちゃね。σ(^_^;)
◆登場人物がみんな魅力的。
主人公のベイビーの、あどけない顔とは不釣り合いなドライビングテクニックに、ファーストシーンからギャップ萌え。
更に、亡き母への思いが母性本能をくすぐります。(*´∀`*)
ドクも良かったなぁ。しみじみ。
ベイビーの中に自分の居場所を見つけるデボラが、めちゃくちゃカワイイ!
ダイナーの制服とか、妄想シーンのレトロなファッションとか、神がかってます。
バッツのキャラも不器用な感じがとてもイイ。
ベイビーのスタイルにイラつくのは、バッツの目には特別な才能を持つベイビーが生意気にも超クールに映った嫉妬からなのでしょうね。
襲撃前の言葉も、自分に言い聞かせているよう。
でも、お気に入りはバディ&ダーリン!
最初はバカップルかと思いましたがww
愛を加速するしか行き場のない二人は「ボニー&クライド」を彷彿させ、両手に持った銃を乱射するダーリンの、カッコ良く美しいことったら〜 。゚(゚´Д`゚)゚。
ベイビーと同居しているおじさんとの関係も良いですし、ほんの脇役までキャラが行き届いていて監督のこだわりと愛情を感じます。
◆ベイビー最後の犯行は成功するのか?失敗するのか?そんなクライムサスペンス目線で見ていたら、意外な方向に物語が進んでいき…ラストまで目が離せませんでした。
カーアクションだけでなく、走って逃げる追跡アクションも楽しめて、フィルム・ノワール的な破滅の美学まで堪能できる。
いろんな魅力が盛りだくさん!
ぜひ劇場で☆ レッツ!テキーラ!!