「厄介な女!!」伊藤くん A to E アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
厄介な女!!
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原作本の帯にもある通り、こんなクソ男がいますよー!!という映画ですが、彼は完全にネタキャラで少女漫画に出てくる空想の男性像に過ぎないと思います。伊藤くんは噛ませ犬で、中心人物の脚本家は狂言回しにもなれておらず、仮にもセミナーやカウンセリングで食っているにも拘らず、他人を見下す性格の厄介な女なのが、私は不快で仕方なかったです。ラストもネタにされた女性たちではなく脚本家が映って終わるので、彼女は原作者自身なのではないでしょうか。また、伊藤くんが童貞なのをバカにされ童貞である事は恥ずかしいという女性原作者の価値観が浮き彫りになりますが、童貞である状態を維持しているという事は、女性に対して未だ夢や理想を抱いている時期が続いているという事も考えられるので、私から見たら正直羨ましい部分も大きいです。また勝ち負けは政府やマスコミに盛んに植え付けられた概念だと思うので、良い年をしてそれに囚われた人間を見るのは悲しいです。一見知的なようで原作者の思慮が単純で浅いと思いますが、観た後で毒を吐き合ういう話のネタにはなる映画だと思います。
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