ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
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ケリー・ライカートは日常を特別なもののように映すし、あくまでも死ぬまで続く日々のようにも映す。しかし、その中で訪れる非日常な一瞬を逃さない。逃さずに、観客の手の中に優しく落としてくれる日常にケリー・ライカートがある幸せよ
4人の女性のなんてことない日を切り抜いたような作品。別に大きな事件が起こるわけでもなく、淡々と進む。それでも日々の小さな変化にわくわくしたり、期待したり、落胆したり、そうやって毎日はすぎて行くんでしょうね。
泣ける
興奮
幸せ
ここ最近、気になっていた映画監督ケリー・ライカート、ライヒャルト?の作品を初鑑賞。豪華な女優陣の中でも牧場で働く恰幅の良いアノ娘が気になる存在感で、何でもない場面での健気な表情に泣けてしまう感動が!?劇的に起きる何かは無いのだけれども三人の女性、四人?の抱えている事柄はありながら日々を生きている姿に魅せられつつ、誰にでもありそうな対人間関係を優しさを含めた薄情さで演出するリアルな感覚。人が生きて行く上で必要な感情と不必要さ、対する他人への思いと行い、人間の教科書的な本作、は大袈裟か??
「あれ、終わっちゃった…。」と、エンディング・ロールが流れ始めたとき、意図せず口からこぼれちゃいました。というか、原題の訳した「或る女」のほうがスッと入ってきたかも。そっかぁ、まぁ、いろいろですよね。ってなるし。異国の独特な風景への興味と、この、それぞれ演じられている俳優たちが上手いから観れたかなぁ…という感じです。あと、もうひとつまみスパイスがあれば良かったな。
本作は、誰もが共感できる、人生で体験するイライラや悲しみ、うんざり感をうまく描き出している。それは、乗り越えられないようなものではないけど、生きることは楽ではないなぁと感じさせるもの。そんなちょっとした挫折感を味わいながら、人は生きて行くのだ。貴方も私も。人生とはそういうもの。そこには、ちょっとした喜びも伴うから、それを幸せと感じて、また、生きていけるのかもしれない。
知的
映画は自分以外のひとたちの物語へ対するシンパシーなんだと思う。ひさしぶりにそう思える。それぞれの物語。そして、また彼女たちにきっと会いたいと思う。それが映画だと思う。地味で、ひとの多様性を教えてくれる映画らしい映画。余談だけど、映画とおなじようにぼくは牛も馬もたべない。彼らは、あるいは彼女たちはぼくの友達なのだ。あの瞳の奥の純真さをみたら、そんなことはできない。
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