キングス・オブ・サマーのレビュー・感想・評価
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ひと夏の経験を通して少年たちは人間的に成長し・・・、 というよう...
ひと夏の経験を通して少年たちは人間的に成長し・・・、
というような要素は全く感じることができなかった。
親に反発し、盗品で家を作り、自分の想い人のガールフレンドが友人を好きになってしまったので、人間関係を破壊する。
主人公は典型的な利己主義者(エゴイスト)である。
egoisticな人物を描くことで、逆説的に問題提議しているのであれば賛同できたかもしれないが、脚本家にはそのような意図は全くないのだろう。
印象的な映像シーンがあったことが多少の救いであった。
『クソガキ』が『馬鹿な男』に『変身!』
アニマルトレーナーが活躍しているのだろうが、それが丸出しの映画。
要は『クソガキ』が『馬鹿な男』に変化しただけの話。
成長ではない。それは、主人公の父親を見れば分かる。まぁ、それを今の男社会に対するアイロニーとして描いているのなら、許せるが、そうは見えない。
つまり、主人公にとって、女の子(ケリー?)はクモ女な訳でしょ?!
この映像を『男の成長』と見るなんて、なんか疑問がわくが。総じて、
空気の読めない『悪ふざけ』にしか見えないが。
不吉なモノポリー
夏、青春、恋、葛藤、モノポリー
大人になりたいジョーと友人達との物語
ふつふつと日々何かを抱えるジョーと
友人パトリック
ジョーはケリーに恋をし、
父親の新しい彼女"クモ女"と父親
大好きだったゲームモノポリーに
限界を迎える
パトリックは母親の謎の言動と、
父親の壁を叩く音
謎のじんましんに悩まされる
そんな中家を飛び出し
パーティへと繰り出すふたり
ジョーはそのとき森へと迷い込み、
謎の少年ビアジオと見つけた場所に
自分たちだけの家を作る計画を思いつく
3人の家づくり、
3人だけの家づくりが始まる
家の中にはすべり台、
玄関は建設中の簡易トイレのドア
自分達だけの家が出来上がり
家出が決行される
時給自足プラス道路沿いのチキンとで
生活を賄っていく3人
日々の生活との違いを感じながらも
楽しく、大人のような
自立した日々を過ごしていく
そこへジョーが想いを寄せるケリーが
自分たちの家へやってくる
そこである事件が起き、
3人の友情が崩れ始め
3人の冒険は、
ジョーひとりの冒険になってしまう
初めての失恋、喧嘩、葛藤を経験し、
そんな中でなんとか生き抜いていくジョー
目の前のきらめき、ワクワク、ドキドキが
色褪せていった
そうしてビアジオのヘビ事件を機に
日常に戻るジョー
父親とちょっぴり向き合い、分かり合い
親友パトリックとも元の関係に
夏の大冒険を機に
ちょっぴり成長した3人
大人に憧れる時期が必ず訪れる10代
大人に反抗して、大人と分かり合えなくて、
大人になりたくて、自由になりたくて
眩しいくらい真っ直ぐで素直
でもゆっくり大人になればいい
この先成長していったとしても
この冒険を通して得たものは一生もの
夏にぴったり、キャストのキャラの濃さに
ちょっぴりズレてる感じが良かった
ビアジオのダンスシーンは当分
頭から離れない気がする
よかった
家出をして森にDIYで家を作って暮らすというワクワクする展開だったのだが、あんまりワクワクしなかった。もっとDIYを詳細に描写して欲しかったし、自給自足をもっとして欲しかった。もっとワクワクしたかった。自分が高校生でDIYで家を作って森で自給自足ができたらなんと素晴らしいだろうと思うけど、その素晴らしさがあまり描かれていなかった。
主人公の友達が足を怪我していて、多分本当に撮影の直前に怪我していたのだろうけど、不自然で痛々しかった。
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