「唯一無二」顔たち、ところどころ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
唯一無二
オープニングの絵と音で完全に心を持っていかれた気がする。
とにかく非常に楽しい作品で、ヴァルダとJRがどこへ行っているのか分からないしどういう意図をもってアートな活動を繰り広げているのかほとんど分からないけれど、ビジュアルの強さだけで笑ってしまうし感動すら覚える。
ドキュメンタリーという手法を借りた劇映画、あるいはその逆、そういう独特の作風はまさにヴァルダそのものであり、唯一無二。作為的でありながらそれ故にそこにある本質の面白さを垣間見る。
JRの写真、ヴァルダの生き様、全く共通点が2つの事柄が無理なくナチュラルに絡み合う。そしてそこで生まれる笑いと感動─。ラストはどこまでが本当なのか全く分からなかったけれど、嘘でも本当でも泣き笑える。
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