劇場公開日 2018年6月8日

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「現代に甦る文豪=現代的に甦る文豪」家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代に甦る文豪=現代的に甦る文豪

2019年6月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

「3年も経って敬語かよ」のコメントが多いですねー
でもうちの母も、そして叔父の連れ合いも夫に対しては日常敬語を使うのでそこはまったく違和感なしです
「〇〇さんお早うございます、新聞お読みになられますか?」「〇〇さんお食事になさる?」
結婚60年。

彼女たち、よく本を読む二人でもあるし、たしなみの利いた美しい日本語が家庭の中で生きているのは、良いものです。
美しい言葉は穏やかな生き様につながり、佳き所作も当然端ばしに現れます。

映画の総評としては★★★半。
たまにはハズレ映画でも見るか・・と大枚250円を投じてレンタル。
予想は裏切られずに大したことない映画でした。

でもちょっと待てよ、
隠れテーマを生かしつつ ここまではっちゃけたシナリオにするなら、おじさん好みの榮倉奈々よりも( 観客層・年齢層をもっと下げるために )きゃりーぱみゅぱみゅ辺りを起用しても良かったのではないかな?

つまりは
僕の言いたいのは次のことです―
「月がきれいですね」夏目漱石
「しんでもいい」二葉亭四迷
この二人の文豪の名せりふを現代に甦らせ 語り継いでいく《 隠れテーマ》のためには、この奇妙な映画は“偉業”を成したと言うべき、と。
だからキャストはきゃりーぱみゅぱみゅでも西野カナでも良かったのです。

JK たちのおしゃべりの中に格言や万葉集や文豪の名文が、流行り言葉のように飛び交えばそれはそれでとっても良いことではないか。

きりん
きりんさんのコメント
2024年1月2日

アサシン5さん
共感ありがとうございました。

うん。
「失うことへの恐れ へのこだわり」。
・・そのアスペルガー症状なんでしょうね、彼女。

ぶっ飛んだ妻の演技と、しつこくて嫌になってくる毎日のパフォーマンス。
でもアサシン5さんのレビューを読んでいて、いま初めて気がついたのは
「ああいう妻に三行半を突きつけるどころか、とことん付き合った夫にこそ」
(洒落た台詞はどこにも無くとも) 至上の愛が溢れていたなぁ・・ってことです。
金メダルは夫にあけたい。

僕もそうありたかったと、いまものすごく反省しています。

トホホのきりん
今年もよろしくお願いします😆

きりん
2019年6月19日

きりんさんおはようございます。
レビュー内の「つまりは〜」からのくだりはいえますよね。
奇妙な中での文学的決着。

巫女雷男