LOW DOWN ロウダウンのレビュー・感想・評価
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"ジョー・オーバニー"
50年代〜60年代には重度のジャンキーだったらしいジャズメンのピアニスト、"ジョー・オーバニー"を恥ずかしながら始めて知った。
70年代に入り復活して精力的に活動していたようだが、本作は正に70年代の彼を娘の視点から描いているような伝記映画である。
娘思いで優しい父親とそんな"ジョー・オーバニー"を尊敬し健気に寄り添う娘を中心に仲睦まじい親子って、簡単には行かない。
いや、父親思いの優しい娘がどんな状況でも見捨てずに尊敬も薄れず父親を愛し続けた健気さが描かれた本作で、ダメ親父も懸命に父親であり続けようとしていたのであろう。
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ジャズが生きていた時代
ひさしぶりの70年代。
「自由」と「ベトナム戦争」と「くすり」と、「ジャズ」。「ジャズ」にしろ「ロック」にしろ、音楽はいつもそのシーンの「未来」だった。
彼のピアノがよかった。プレイヤーがセンスだけのヤク中のクズだった現実を理解していれば、もっと良くなったのに。
そんな時代が、あの時代。一種の「熱狂の時代」だった。よくもわるくも、二度過ごせない時代。
日本のバブルもそうであったように。
時代は、ひと達の希望や意思の反映であり、現実なのだ。それが、すばらしいと思えた「ケネディー」の米国の夢であっても、地に落ちた「日本のデフレ」の日々の経験であれ。
ぼくらの選択の結果なのだ。
大人になった エル・ファニングは「ふぅーん」、わりといい味をだしている。
祖母の存在がベースの低音のようにリズムを刻む。
芸術家の、何のコトバを拾えるのか?
それでも、また観たいと思わない映画を評価できるだろうか。
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