素敵なダイナマイトスキャンダルのレビュー・感想・評価
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末井さん知らなかったらつまらない
いい時代だった
昭和の雰囲気が漂う背景
昭和の若者
面白かった
いまいち。
少年時代に母親が隣家の若い男とダイナマイト心中するという過去を持ち、「New Self」「ウイークエンドスーパー」「写真時代」などの編集長をしていた末井昭氏の自伝的エッセイを映画化したもの。
末井昭さんについては西原理恵子さんの著作で「末井どん」として出ていたので名前だけは知っていました。
島本なめだるま親方とともにはじけたおじさん、というイメージ。
どんな映画になっているのかと思ったのですが。
末井さんを知っている方には楽しめる内容だったかもしれません。
いろんな生き方、人生があるなぁという感慨を得たい人にもいいかもしれません。
私個人としては、期待外れでした
原作もあまり読む気にならないかなorz
しかし、俳優陣はよかった。
主演の柄本佑は存在感があった。前田敦子もけっこういろいろな映画に出ていてだいぶ安定している感じ。
三浦透子は難しい役どころ。尾野真千子も出てる。島本慶さんが出ていたのはあとで知った。先に知っていれば放映中にもチェックしたのに残念。
上映時の来場者はおそらく2名でほぼ貸し切り状態でした。
エンディングソングがしみわたっていい曲でした。
だらしない男の話
冨永監督の映画に自分の体が生理的に好意的な反応を示す
僕の大好きなローリングの冨永監督作品。
母親が男とダイナマイトで心中した末井青年がキャバレーの看板描きやエロ雑誌編集長として働いてく話。なんと実話!
基本はどうしようもない人達の人生とエロ。そのエロがアートでも妖美でもなく、ただ猥褻で下品な昭和のエロ。でもこれが一周回って味があります。
必死なのかダラダラしてるのか……曖昧な人が、転がり落ちていく映画を撮らせたら冨永監督の右に出るものはいないなぁ。
主人公の末井は好きにはなれない。けど人生を追いたくなる。
センスはある。仕事は上手。生き方は下手。誠意は無い。悪人でも無い。
そんな人が人生を転がりまくるのが生理的に見てて楽しいのです。ストーリーじゃなく生理的な気持ちよさ。
末井を”頑張れ!”と応援してくなるときもあるし、”最低だな!”と見捨てたくもなる。誰の味方につけばいいかわからない。でも嫌な気持ちにならずに見れてしまうマジック。ローリングもそうだったなぁ。中盤からおかしくなってく末井はゾクッとしました。
末井 昭の影響力などはほぼ描かず。神格化するのでなく一人の青年が転がりまわって生きたのを描いたのも面白い。
妻役で前田敦子が出演。だいぶ”前田敦子感”が無くなって役柄で存在してるようになったなぁ、と。女優って感じです。モヒカン故郷に帰るの時とかはまだ前田敦子感があった。
ヒロインでは三浦透子さんが素敵でした。平成でも通用する昭和の美人。ファッションがめっちゃ好み。
音楽を担当している菊地成孔が出演もしているんだけどコレがハマり役すぎてニヤニヤが止まらなかった(笑)けっこうな長さ出てるし。
”dCprGでカッコよくコンダクトしてる人がすげーセリフを喋ってるよ”と吹き出しそうになった。菊地成孔ファンは一見の価値あり!
そして菊地成孔が作曲/作詞をしている主題歌が素晴らしいのです。薄い後味で終わりそうな映画に深みを与えてる。
カットが芸術的だったり、映像が綺麗だったり、スペクタクルなストーリーが待ってるわけではない。メッセージ性も無いかもしれない。
でも好きになる作品。傑作!って叫びたくなる。
冨永監督の映画に自分の体が生理的に好意的な反応を示す。としかいいようがない!
圧倒的な昭和裏街道クロニクル
冨永監督の最高傑作、と断言。ありそうでなかった高度経済成長期、昭和の裏街道を突っ走る青春クロニクル。表の昭和史は朝ドラや三丁目の夕日で散々やってるが、これは(実録ってこと含め)そこでは一切描かれない人たちのドラマ。
ヤクザや犯罪ならまだしも、この一見バカっぽい陽気で犯罪すれすれのサクセス街道を駆け上がってく前半と、何者かになってしまった男が抜け殻のようになって彷徨う後半戦の果てに立ち現われるひとりの女の幽鬼のごとき姿に特別(かなり!)な母の姿が立ち現われる。幼少時代の薄ぼんやりした記憶の幽霊かもしれないと思った母の姿が、大人になって母の自害した年になって見えてきた姿。。
とてつもなく練りに練られた構成を、見事な美術、衣装、キャスティング(隅の隅まで充実!)、撮影・照明、音楽、そして演出で描き出す。この世界観はほかの監督では描き出せなかったろう。凄い。
スエイ版ブギーナイツ
サイバラ漫画でも知られる名物編集者スエイさんの半生の映画化。
演じる柄本佑が凄く良い。のっぺりとしながら情熱的、バイタリティありつつ何を考えてるのか不明なスエイさんそのものといった感。エロ文化の歴史を見れるという面白さも。脇キャストも皆良い。
眼鏡かけてる人がみんなレンズが汚いのがよかった。
音楽はアラーキー役でも出てる菊地成孔がやってるんだけど、ちょっとアングラっぽ過ぎたかも。(ソールバス風のタイトルみたいに)もっとポップでいいのに。
愛人役の三浦透子さんがしっかり脱いでオパイ見せてくれるのもナイス。その後の展開が怖いけれど・・・。
もっと面白くなりそうだけどそうならないというもどかしさもあった と申しておきましょう。
太陽の塔
卑猥な単語を連呼する、裸の少ないロマンポルノ。
まあ、特に何が言いたいと
言うこともなく、編集者末井昭氏の半生を綴った作品。
年代が合わず、末井氏の作っていた雑誌は読んでいないけど、なんか面白かったらしいのは、赤瀬川源平さんのエッセイ等で知識としては持っていました。
うんうん。
今は、雑誌なんて全然読んでいないけど、ほんのちょっと前までは発売を楽しみにしていた雑誌ってありました。
これもネットの功罪で、誰もが発信者になれる時代の到来で雑誌という媒体は役割を終えていくのかもしれません。
でもね、ネットは便利だけども、今、話題になっている『漫画村』とかヒドいサイトじゃない?
こーいうのが出版とかをダメにするんでしょね。
まあ、話を戻すと本作品はそんな雑誌が熱気を帯びていた時代を垣間見させてくれる映画です。
起承転結とかテーマとか求めてはいけないのですよ。おそらくね。まあ、知らんけど。
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