「フランス北東部アルザス地方の住民のナチスによる徴兵による悲しい歴史を知った」ウィンター・ウォー Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス北東部アルザス地方の住民のナチスによる徴兵による悲しい歴史を知った
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ダビド・アブカヤ監督による2016年製作のフランス映画。
原題:Winter War
フランス北東部アルザス地方における冬の森林を舞台とした第二次世界大戦における独仏戦を描いている。故郷の森で部隊の仲間が次々と死んでいき、飢えと極寒の中極限状態にある曹長率いる部隊を描く。戦闘の最中、弟に出会うが、彼はナチスに徴集されたドイツ兵であった。その弟を捕虜として拘束していたが、ドイツ軍との闘いのなか、彼は負傷したフランス兵を助けようとして、ドイツ兵に撃たれて絶命してしまう。
ドイツ占領下のアルザス地方の数多くのフランス人(10万人ほどらしい)徴兵され、ソ連のみならずフランス軍との戦いにも動員されたことを初めて知った。ドイツ語圏であるアルザス地方の住民は、ゲルマン民族系であり全員親ドイツに変えられると考えられていたらしい。彼ら、マルグレ=ヌーの人達は戰後フランス人から差別され、最近になって再評価がなされたこちを映画は伝えていた。
米国戦争映画とは異なり、勇壮感や面白みには全く欠ける戦争映画であったが、戦争の惨さ・虚しさは良く表出されていた。
ドイツに蹂躙されたフランスという歴史がそうさせているのか、監督主演脚本等を一人で行っているダビド・アブカヤの個性なのかは、自分には判断出来ず。
製作ダビド・アブカヤ、脚本ダビド・アブカヤ、撮影ダビド・アブカヤ
編集ダビド・アブカヤ、音楽ダビド・アブカヤ
出演、ダビド・アブカヤ、マニュエル・ゴンサルベス、コルビス、ブリアン・メッシーナ、
アドリアン・コース。
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