私みたいな女のレビュー・感想・評価
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後味の疲労感
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前回観た『犯(や)る男』と同じような内容だと感じた。勿論、細かい部分は違うのだろうが、監督の持っているテーマ性みたいな訴えが同様に感じることができる。残虐シーンはスケールアップしてるのだろうが(汗 その前作のセルフオマージュというか、小ネタが散らばってるのは、監督の茶目っ気かもしれない。
ジャンルとすれば『ダークファンタジー』。どんどんと鬱々するストーリー展開であり、主人公の男の数奇な運命、結婚した妻の面影を追いかける内に、過酷な人生を強いられてゆく、、、という夢を観た男が、その妻の不貞のせいで、通り魔から守ることができなかった夢を悔いて、現実では代わりに殺されるという、夢オチというのがあらすじなのだが、この辺りは、ピンク映画という、濡れ場が条件の無法地帯の映画制作なので、さもありなんのストーリー展開である。よく分からない得体の知れないクリーチャーや、造形物、スプラッターシーン等々、本当に監督は好きなことやってて楽しいんだろうなぁという想いに駆られる。ただ、では、観客は満足しているのか、置いてけぼりなのではないかという懸念は払拭できない。独りよがりを見せ付けられているようで、鑑賞後の疲労感が半端無い。勿論、元々2作だったということなので、詰め込みすぎ感が否めないのだが・・・
このジャンルに精通したヲタクに喜ばれるような作品だと感じる。
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