グッド・タイムのレビュー・感想・評価
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作劇の概念すら破壊する怪作にして快作
脚本会議にかければ絶対通らないだろうと思ってしまうハチャメチャな映画だ。粗雑な強盗をやらかした若者と、知的障害を持つ弟の逃走劇……みたいなプロットは最初だけ。そのあとはあれよあれよと脱線に脱線を重ねるので先読みが一切できないのだ。
本作を観ていると、普段の自分たちがいかに「定番」とか「お約束」に毒されているのかを思い知る。メッセージや深いテーマがあり気なラストシーンも、つい「映画だから何かを読み取らなくちゃ」と考えてしまうわれわれ観客のさもしさを笑っている気さえする。
この映画の凄みは、どこを切ってもチンピラの犯罪者を主人公にしたジャンル映画であるにも関わらず、「今、何を観てるのかわからない」という状態が終始続くこと。しかもこれだけ好き放題やっているのに、前衛とかアートの香りもしないのだ。非常に当惑すると同時に、ほかでは味わえない刺激に満ちている。監督の術中にまんまと気持ちよくハメられたものである。
展開の早い逃亡劇
終わりは始まり?
何がgood time なんだろ…
違う一面を見た
この、サフディ兄弟の監督作品は観たことがなかったですね。初です。
何気に兄弟で作品を創っている人達って居ますよね!
所で、この作品で弟を犯罪に巻き込み、巻き込んだ上で助け出そうと必死な兄コンスタンティンを ロバート・パティンソンが演じ、ハンディキャップを持つ弟ニコラスを、監督のベニー・サフディが演じています。
精神科でカウンセリングを受ける弟を半ば無理やり連れ出し、自信を持たせる為?に、銀行強盗の片棒を担がせるやり方って云うのは、この最下層で暮らす兄弟って言う所で理解できるかな。
ただ、弟だけが逮捕され 責任を感じたか感じないかは不明だけど、とにかく弟を助け出したい思いだけで、無計画(行き当たりばったり)に突き進むお兄ちゃん。
最後はアッサリ幕を閉じたけど、終わりのシーンでカウンセリングの最中の質問に答える弟の方が、ある意味まともに見えた。
それにしても、ロバート・パティンソンって 今まで全く興味がなかったけど、この作品を観てイメージが変わったかも。
因みに、ジェニファー・ジェイソン・リーは端役な上に、若干アタマの沸いてる役でした(笑)
今一つでした。
好きなレビュアーさんが絶賛していたのですが、僕的には今一つでした。やっぱり、作品の良し悪しは人それぞれですね。
悪い兄貴と知的障害者の弟が銀行強盗する。っていう初期設定は魅力的だったし「これどうやって切り抜けるの兄貴!?」って中盤までの先の読めない展開もワクワクしました。
が、後半の展開からのあの結末が
「………あれっ?」って感じ。
僕は、物語に伏線の投下や回収、どんでん返しを含めた解りやすい起承転結を求めてしまう所があるので、この映画は、あまりにもあっさりと終わってしまった印象。
ただ一つ評価をするなら、100分が短く感じた事。なるほどそこはグッドタイムだったのかも。
あと、僕吹き替え版好きなんですが、これはバツ。脚本は悪くないんですが、よほど予算をケチられてたのか、音監に時間が無かったのか、老けもマッチョもみんな声若い。皆こんな渋い作品に出演するには10年早いです。
目力が印象的
雰囲気抜群クライムムービー
無計画にも程がある怒
こじらせ兄貴はどこへ行く
犯罪者の気分を味わう
グッド・タイム
2017年107本目の劇場鑑賞。
銀行強盗に失敗し、
一人捕まった弟と、
彼を救い出そうと奔走する兄、
それぞれを待ち受ける一夜の運命を緊張感あふれる筆致で描き出す。
まるで地方から飛び出してきた、
頭の残念すぎる若者が、
全部自業自得で大変な目にあう1日を、
カッコいい演出で描かれた作品でした。
本作の主人公コニーは、
お間抜けな犯罪者がモデルになっているそうです。
タイトルに反して、
登場人物の殆どが不運に襲われるという皮肉な展開も面白い。
綱渡りにも似たコニーの衝動的な行動は、
意外にも成功率が高い。
色々と目が離せない展開にはなるが、
共感とかではなくあっけにとられる感じ。
ジェニファー・ジェイソン・リー出番が少なかった。
残念だったのはカメラワークが好みではなかったこと。
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