グッド・タイムのレビュー・感想・評価
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作劇の概念すら破壊する怪作にして快作
脚本会議にかければ絶対通らないだろうと思ってしまうハチャメチャな映画だ。粗雑な強盗をやらかした若者と、知的障害を持つ弟の逃走劇……みたいなプロットは最初だけ。そのあとはあれよあれよと脱線に脱線を重ねるので先読みが一切できないのだ。
本作を観ていると、普段の自分たちがいかに「定番」とか「お約束」に毒されているのかを思い知る。メッセージや深いテーマがあり気なラストシーンも、つい「映画だから何かを読み取らなくちゃ」と考えてしまうわれわれ観客のさもしさを笑っている気さえする。
この映画の凄みは、どこを切ってもチンピラの犯罪者を主人公にしたジャンル映画であるにも関わらず、「今、何を観てるのかわからない」という状態が終始続くこと。しかもこれだけ好き放題やっているのに、前衛とかアートの香りもしないのだ。非常に当惑すると同時に、ほかでは味わえない刺激に満ちている。監督の術中にまんまと気持ちよくハメられたものである。
展開の早い逃亡劇
ロバートパティンソン目当てで見たが、今までにない役所を演じていて新鮮だった。特に金髪姿見が良かった。
ストーリーは兄と障害を持つ弟の銀行強盗からはじまり、その後は兄が弟を刑務所から逃すためのの逃亡劇となる。病院から連れ出したのが弟じゃなかったというミスはとんでもなかった…。
頭が意外とキレるけどその場限りの犯行なので荒が目立ち、やっぱりそうなるよなあという結末だった。
最後に家族の関係性を描き、家族愛は時として言動で相手を縛ることになるんだなと思った。
タイトル??
よくもまぁ、次から次へとその場しのぎの行動を、とある意味感心した。
兄ちゃんの暴走に巻き込まれた弟という感じ。
札束から弾けた赤い粉をトイレで洗うシーン、大怪我を負った弟(実は別人で、弟に殴られた方かと思ったらそれも違った)を車椅子で連れ出すシーン、怪我人と遊園地に入り込むシーン、とにかく痛々しいシーンの連続で、ホッとするシーンは少ない。
最後まで観たけどね、何が良き日々だったのか、さっぱりである。
兄ちゃんはカッコいいから許してあげるけど(笑)
終わりは始まり?
TENETのロバート・パティンソン主演という事で鑑賞した。
行き当たりばったりのクズ兄と知的障害の弟のストーリーなんだけど、エンドロールまで割り込んでくる製作の意図が個人的に好みだった。
パティンソンは今が旬な俳優さんだろうけど、こういうアンダーな配役が得意なのかも?今後も要注目で間違いないですね。
何がgood time なんだろ…
トワイライトシリーズの時は全然かっこいいと思わなかったけど、今回はちょっとかっこよかったです!
ストーリーは、計画も雑な上、あり得ないところでとんでもないミスをしでかしてしまったりだとか、けっこういいかげんな感じだった…かな。
違う一面を見た
この、サフディ兄弟の監督作品は観たことがなかったですね。初です。
何気に兄弟で作品を創っている人達って居ますよね!
所で、この作品で弟を犯罪に巻き込み、巻き込んだ上で助け出そうと必死な兄コンスタンティンを ロバート・パティンソンが演じ、ハンディキャップを持つ弟ニコラスを、監督のベニー・サフディが演じています。
精神科でカウンセリングを受ける弟を半ば無理やり連れ出し、自信を持たせる為?に、銀行強盗の片棒を担がせるやり方って云うのは、この最下層で暮らす兄弟って言う所で理解できるかな。
ただ、弟だけが逮捕され 責任を感じたか感じないかは不明だけど、とにかく弟を助け出したい思いだけで、無計画(行き当たりばったり)に突き進むお兄ちゃん。
最後はアッサリ幕を閉じたけど、終わりのシーンでカウンセリングの最中の質問に答える弟の方が、ある意味まともに見えた。
それにしても、ロバート・パティンソンって 今まで全く興味がなかったけど、この作品を観てイメージが変わったかも。
因みに、ジェニファー・ジェイソン・リーは端役な上に、若干アタマの沸いてる役でした(笑)
今一つでした。
好きなレビュアーさんが絶賛していたのですが、僕的には今一つでした。やっぱり、作品の良し悪しは人それぞれですね。
悪い兄貴と知的障害者の弟が銀行強盗する。っていう初期設定は魅力的だったし「これどうやって切り抜けるの兄貴!?」って中盤までの先の読めない展開もワクワクしました。
が、後半の展開からのあの結末が
「………あれっ?」って感じ。
僕は、物語に伏線の投下や回収、どんでん返しを含めた解りやすい起承転結を求めてしまう所があるので、この映画は、あまりにもあっさりと終わってしまった印象。
ただ一つ評価をするなら、100分が短く感じた事。なるほどそこはグッドタイムだったのかも。
あと、僕吹き替え版好きなんですが、これはバツ。脚本は悪くないんですが、よほど予算をケチられてたのか、音監に時間が無かったのか、老けもマッチョもみんな声若い。皆こんな渋い作品に出演するには10年早いです。
目力が印象的
え、終わり??と呆気にとられるようなラストだけど、普通に考えてこうなる運命だったんだろうな
むしろ、そこまでの過程は珍道中という感じで面白い。ある意味、グッドタイムだったかもしれない
音楽担当のOPN繋がりで鑑賞
良かった
観終わると、あ〜なるほど。と、
出演者、監督制作陣が表現したかったことが伝わる作品だった。
それはこうでね、ああでねっって言葉で説明出来ないから映画にしたんじゃないかと思えてくる映画だった。
邦題は原題のままでなければいけなかったし、上映100分は正しくGOOD TIME であった。
雰囲気抜群クライムムービー
夜が多めの映像。
70年代の前衛電子音楽的サウンド。
サフディとパティンソンそれぞれの緊張感。
どれも好みで、劇場で見なかった事を後悔しています。
直情的で杜撰。
でも現場での立ち回りは上手くこなす。
現実性は薄くとも、臨場感や雰囲気はとても感じました。
サフディ兄弟と音楽のダニエル・ロパティン(Oneohtrix Point Never)は、今後もチェックしようと思います。
無計画にも程がある怒
行き当たりばったりで、見ているこっちがハラハラドキドキイライラする。それだけ作品に力があるって事なんだろう。この監督に定説や常識は通用しない‼️
でも、ちょっと眠くなったのはなんでだろうか⁉️バカさ加減に呆れた時かなぁ。
こじらせ兄貴はどこへ行く
自分勝手な場当たり的行動を重ねて
流れ流されどこへ行くやら…
自分で決断しているようで
状況に引きずられていく様が
おもしろおかしくもなく
とにかく神経を逆撫でさせるったら。
さらにそれに輪をかけるのが
ずーっと鳴り叫んでいる音楽。
観終わってどっと疲れた。
犯罪者の気分を味わう
犯罪者が主人公のドタバタドラマ。腐っても主人公だから感情移入するし追われていれば逃げろと応援したくもなるが、やってることは全部違法。演技も見た目もいいからなんとなく憎めない主人公。しかし胸糞悪い。この映画を観てカッコイイ、真似したいって奴が出てきたら最悪。こんなのが日常茶飯事なら世も末。でも世の中バッドニュースの連続。犯罪者を主人公にするネタに溢れてる。こういう映画は昔から尽きないけど、映画風のリアルな演出の犯罪再現ドラマなら昨今のバラエティで十分。
グッド・タイム
2017年107本目の劇場鑑賞。
銀行強盗に失敗し、
一人捕まった弟と、
彼を救い出そうと奔走する兄、
それぞれを待ち受ける一夜の運命を緊張感あふれる筆致で描き出す。
まるで地方から飛び出してきた、
頭の残念すぎる若者が、
全部自業自得で大変な目にあう1日を、
カッコいい演出で描かれた作品でした。
本作の主人公コニーは、
お間抜けな犯罪者がモデルになっているそうです。
タイトルに反して、
登場人物の殆どが不運に襲われるという皮肉な展開も面白い。
綱渡りにも似たコニーの衝動的な行動は、
意外にも成功率が高い。
色々と目が離せない展開にはなるが、
共感とかではなくあっけにとられる感じ。
ジェニファー・ジェイソン・リー出番が少なかった。
残念だったのはカメラワークが好みではなかったこと。
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