「映画への愛と綾瀬はるかの美しさ」今夜、ロマンス劇場で テツさんの映画レビュー(感想・評価)
映画への愛と綾瀬はるかの美しさ
注)このレビューを万が一もしかしてご覧になる方へ
()内の内容はあまりにも個人的趣味(綾瀬はるかの大ファン)という想いが溢れているのでご注意ください。
かなりファンタジックな映画でありながら、映画への愛と誰かを想うこと、愛することの美しさを描いた映画だった。
名画座や昭和の撮影セットなど、古き良き昭和の映画界を描き、ノスタルジックさをどことなく漂わせる感じが印象的
自分は20代なのだが、どこか懐かしさの良さみたいなものを感じたのでこの辺は違和感なく物語に入れる。
映画を愛する青年が、大好きな映画を観ているとその映画のヒロインがこちらの世界へとやってくる…
この青年の映画を愛する姿が純朴かつ素直な感じでとても好印象を与えるし、映画を好きな気持ちを改めて思い出させてくれるような存在だった
ヒロインたる綾瀬はるかの強気な態度やわざとらしく触らせない様にするさまも彼女の秘密を知っているとどこか切なく愛おしく感じる。
白黒の世界から飛び出してきた彼女が色んな色に感動する姿を違和感なく演じていて、素晴らしい(とにかく綾瀬はるかが可愛らしくて美しくて最高です。衣装も全て似合っていて、カメラマンと監督と衣装さん、ナイス!!!)
と、言っても前半はスクリーンから飛び出してきた彼女に振り回される青年のドタバタコメディといった感じでここら辺は素直に笑って観られる。
北村一輝の銀幕スター感もどこか笑えて面白い。しかし、最後には主人公を後押ししてくれる良いセリフを残してくれるというのも良いキャラクターだと感じた。
で、こちらの常識が通じない彼女はやりたい放題であり、青年は振り回されまくりで、1度は彼女を突き放すのだが、雨の中で傘を持ってくる姿はとても良かった。
色んな名作のオマージュもあるのだろうが、当方勉強不足なのであまり分からず…
彼女に色んな景色を楽しんでもらうために様々な場所に繰り出す2人は愛おしいくらいに輝いていて、それが彼女の秘密が明らかになった後にグッとくる(電話ボックスのシーンとかヤバイわ~可愛くて)
彼女の秘密が告白されてからは、青年は思い悩み、彼女は青年を想うがゆえに突き放すように去ってしまう…
この辺から触れたいのに、お互いを想い合っているのに、すれ違ってしまう切ないラブストーリーとなる。
この辺までは予告やあらすじからも分かってはいたのだが、充分に物語を味わうことが出来て、大変満足!
で、ラストはまさか彼女と生き続ける選択をするとは!この辺は予想外だった。
最初に年老いた彼の回想とゆう形で入ったのでどうなるかと思いきや、そうきたか!と思いましたね。
とにかく彼女と共に居たいのだという真っ直ぐな気持ちが、彼女と歩む道を選ばせたのだなぁとシミジミ(綾瀬はるかがそばにいたら、そりゃ頑張るわ~!自分もこの選択をすると思う!)
全体的に登場人物が全員良き人だったり、良いタイミングで雨や虹が出たりと”映画の魔法“に浸っていい映画だと思いました。
物語のファンタジックな感じと映画に対する愛がとても優しい映画の魔法をかけてくれたような、映画でございました。
(王女もとても似合っていて、着る衣装全てがステキで笑った顔も泣いてる姿も全部ステキでした!綾瀬はるかファン必見です!)