「純愛。思ったよりも良かった。」今夜、ロマンス劇場で 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
純愛。思ったよりも良かった。
モノクロ映画の登場人物であるヒロインと、映画監督を目指している現実世界の青年の切ない恋を描いたファンタジー。季節柄、バレンタインデーが近いですからね。
時代設定は、1960年代。まだ映画産業は隆盛ですが、テレビ放送も始まり、その陰りが懸念され始めた頃。映画を愛する青年が主人公の作品の設定としては、良いのではないでしょうか?
映画から出てくるヒロインがモノクロであるためか、現実世界側の色合いは、意識的に鮮やかな色を使っている事に気づかされます。いや、必要以上に色鮮やかなのを、目立たせていたかも(笑)
この作品、やっぱり何といっても、綾瀬はるかに尽きますね。彼女、バラエティ番組とかでは、とんだポンコツな訳ですが(失礼)、ひとたび作品の世界に入ると、キッチリと演じてくるところが凄い。どっちが本当の彼女なんだか。って言うか、今回のヒロインは、お転婆なお姫様と言う事なのですが、キッチリとそう言う雰囲気だしてきますからねぇ。凄い女優さんです。
相手役の坂口健太郎ですが、なるほど。こう言う優しい男の役、似合いますね。まぁ、元々優しそうな人な訳ですが、お転婆なお姫様に振り回される優男を非常にうまく演じています。
結ばれぬ愛?いや、あれは“結ばれた”のかな?リアル純愛だな。行く前は正直、「まぁ、ファンタジーだしねぇ。」と半分斜に構えていたのですが、予想以上に良かったです。主題歌を歌うシェネルも良かったです。うっかりすると泣きます(笑)
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