「人生の再生と癒し、友情の絆に心がほっこりする!」ボブという名の猫 幸せのハイタッチ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
人生の再生と癒し、友情の絆に心がほっこりする!
日本では大好きなペットの1位は犬ではなく、猫になってから久しい。
そんな昨今のネコブームの到来と共に、人間とネコの交流を描いた映画作品もここ数年で物凄く多く制作されている。
本作の主人公のネコであるボブ君はyoutubeでも人気の動画なので映画を観る前に、私はyoutubeでホンマのボブとジェームスと対面したが、その可愛らしさは納得出来るスター性を放っていた!
本作を観ると「幸せのハイタッチ」と副タイトル付けただけの事は有る有る!確かに主人公のジェームスの人生を癒し、再生させてゆくのに一役も二役も買っている、このボブの活躍は凄いものがある!
ボブと暮らす事でジェームスは薬物中毒を克服し、父との関係も修復するようになり、好きな音楽の路上パフォーマンスも人気を博し、TVで話題になり、本を執筆、これが大ベストセラーになり、ボブとジェームスの物語が映画化すると言う処迄、ジェームスの人生を支え、導くボブは魔法使いの様に幸せを運んで来ている。
たとえ小さな動物のペットであっても、人は誰かの為に、生きる希望を持ち、護るべき者がいると思えると、どんな苦難も克服出来るって素晴らしい!
それから、近隣に住む、知人がジェームスの再生を助けてくれる事など、イギリスの下町人情物語としても、心がほんわかと癒されます。
移民が増え、失業率も高いロンドンでは貧富の差が出て何かと希望が持てない現実生活の厳しい若者が多い中、たとえ、1度は失敗しても、人間は何時でもその気になり、立ち上がる勇気を持てば再生が出来る、その気になれば再出発が出来ると言う希望を持って頑張ったジェームスに人々は感動し、ジェームスの素直な心根に人々は助けの手を差し伸べたのだろう。とても心温まる物語だ!
それにしても、肩の上に乗るボブは可愛い!
以下猫と人間の素敵な関係の映画を書いておきます。独居老人とネコの物語の「ハリーとトント」も素晴らしい映画だった。そして「メン・イン・キャット」「シュレック」「スチュアートリトル」
不思議なレンタル猫屋の「レンタネコ」も好きでした。