「運命の出会い」ボブという名の猫 幸せのハイタッチ lily.aさんの映画レビュー(感想・評価)
運命の出会い
人間は弱くもろい。ひとつの小さなことがきっかけで壊れてしまう。壊れてしまうとそこから立ち上がるのはすごく大変で下手するともっと壊れて散ってしまう。
でも、誰かからの優しさと温かさ、自分の存在意義を感じることができればつらくても立ち上がれるんじゃないかと思う。この世界にいる意味が分かれば少しは強くもなれる。
きっとジェームスにはボブで、ボブにはジェームスがかけがえのない存在で、支えあっていける同志だったんじゃないかな。
ジェームスは本当にラッキーだったと思う。救いの手を差し伸べてくれる人もいたし。
そして、イギリスの深い闇。イギリスだけではないけれど、ドラッグ・貧困の問題も考えさせられた。
見終わったあとの観客の表情がこの映画のよさを語っていた。優しい気持ちに包まれて映画館を後にした。
ずっとずっとふたりが仲良くいられますように。
コメントする