劇場公開日 2017年8月26日

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「ボブにやられる」ボブという名の猫 幸せのハイタッチ Toshiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボブにやられる

2017年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

日本やハリウッドだと動物ものは妙にドラマチックにしてうるさくなりがちだが本作は違った。演出は抑制が効いていてオーソドックスそのもの。映画ファンではない猫好きにも気を配っている。ボブの視点からのシーンも多い。カメラがボブと一緒に床の上を走る。この映画はよくある人間と動物のふれあいの物語りではない。ジェームスとボブのバディムービーだ。ジェームスはボブを保護したが、ボブのおかげで人生をやり直すことになる。これが実話というのが清々しい。御涙頂戴の話しではない。ボブは終始堂々としているしね。
ロンドンの街をボブの視点で見せてくれるのは楽しい。スタッフは皆ボブを愛しているね。
ボブは実際のボブが演じて?いるが、彼がただ者でないのは、ジェームス役のルーク・トレッダウェイをはじめとする廻りの人達がいつも一緒にいる人間ではないにも関わらず、見事に主役を張っていること。ウチのキジトラは他人が来たらすぐ隠れちまう。
もうひとりの主役ルークも良い。虚ろで寂しげな風情がジェームスの置かれた立場をうまく表現している。
思わず原作を買って読んでみたが、実際のジェームスは映画のジェームスよりも猫に関してずっと詳しい。映画では隣の彼女がその部分の役割。まあその方がドラマに膨らみが出るかな。
ボブに星ひとつ追加!

Toshi