「ライク板垣恵介」バーフバリ 王の凱旋 kkmxさんの映画レビュー(感想・評価)
ライク板垣恵介
『屈強な男たちが自らカタパルトの弾丸となり、発射されて敵の城に飛び込んでいき、どエラくカッコいいポーズで着地し戦い始める』
というGIF画像を結構前に見て度肝を抜かれたことがありました。そしてそれが本作バーフバリのシーンと知り、いつの日か観なければ、と決意し、ついに鑑賞。
予想通りの荒唐無稽、濃度1000%の良い意味での爆笑バカ映画でした。サイコー。DVDレンタルが始まっているのにもかかわらず満席というのが、その異常さを物語っております。
何が凄いって、山場しかないところでしょうか。すべてが見せ場で、しかも見せ方が過剰で濃厚この上ない。とにかく濃く派手に!それこそが正義ッッ!といった板垣恵介かシンフォニックメタルかといった思想に製作陣が毒されているので、話しが通じないヤバさみたいなノリを感じ、サイコーでした。味付けがアレすぎて脳がマヒして、それが快感になるような感覚とでも言いましょうか。麻薬的な依存性がありそうなので、リピーターも多いのでしょう。
クライマックスなんて、少しずつ曇っていき、稲妻ッッ!みたいな本気ならば狂気に近い天才に違いない演出も鼻血モノです。
バーフバリなんて初見では汚ねえオッサンだな、と思ったものの、やがて彼こそカリズマッッ!みたいに見えてくるからヤバいです。
あとは単純にインド人女優は飛び抜けて美しいので、ヒロインを見るのも楽しかった。
そして夢にまで見た冒頭に記したシーン!感動ッッ!着地した瞬間は思わず「オウフッ」と声を出してしまった。でも、となりのリピーターっぽい女子二人組も似たような声を出していたような。
そんなバーフバリでしたが、時間が長く山場だけなので、途中でお手洗いに行きたくなるが行けないという問題が勃発。そうなると我に返って夢から醒めるため、人間カタパルトの直前くらいまでは正直飽きてました。
だかしかし、そこからのリカバリがヤバく、アッと言う間にエンディング〜エンドロール無しという斬れ味良すぎな演出に爆笑。余韻とか無駄無駄無駄ァ!みたいなイカれた価値観に乾杯ですッッ!