「英雄譚」バーフバリ 王の凱旋 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
英雄譚
配給してくれてありがとう!
前作がとんでもなくセンセーショナルだったので、この後編はホント楽しみだった。
そして、その期待を一部分も裏切らない豪快でゴージャスな作品だった。
物語の冒頭に前作のインフォメーションが流れるのもありがたく、相当早足での紹介であったがボリュームを考えると致し方ない。
日本から見れば超大作のように思える。
世界観を反映するセットは豪華だし、人はわんさか出てるし、アクションも歌もてんこ盛!なにより物語がしっかりしてる。
そして、長いし!!
相変わらず芝居はクドいんだけど、日本の歌舞伎のような位置付けだとするなら、それはもうお国柄だと思って鑑賞。
映像は10倍クドいっ!!
文化の違いを楽しみつつ、ヒロイックなカットの方向性にツッコミながらも長い上映時間がなんら苦にはならなかった。
もう王家へのリスペクトが半端なく、おそらくならば彼らを超える人物、例えばスーパーマンなんかより遥かに上ぐらいの存在だ。
また、それを表現するためのカットも見事!
爆炎を背中に背負うカットなんかは、危険極まりないようにも思うんだけど、その効果は絶大で、この作品がどれほどの規模で、どんな価値があり、またそこへ注がれる情熱の妥協のなさが伺える。
初めて出会ったインド映画が「バーフバリ」である事が、今後のインド映画への基準になってしまうのに若干の脅威を感じつつも、凄く幸せな140分だった。
おそらく…前作と合わせ、この作品はインドでは一本の映画だったのではないだろうか?
というのも、本作の内120くらいが回想なのだwいや、その回想は語られるべくして語られる内容ではあるのだが、1作品の構成としてはあり得なく思える。
そう思うと…4時間を超える超大作だ!
インド凄え…。
バーフバリ、凄え…っ!