劇場公開日 2018年4月7日

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「【”デトロイトと北アフリカのロミオとジュリエット”自由恋愛を許されぬ女性と、ロボットを遠隔操作する孤独な男とのロボットを介した恋物語。テクノロジーよりも、大切なのは人を労わる心だよね。】」きみへの距離、1万キロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”デトロイトと北アフリカのロミオとジュリエット”自由恋愛を許されぬ女性と、ロボットを遠隔操作する孤独な男とのロボットを介した恋物語。テクノロジーよりも、大切なのは人を労わる心だよね。】

2025年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■北アフリカの石油パイプラインを1万km離れたアメリカから蜘蛛型ロボットを操作し、監視するゴードン。
 ある日、彼はロボットを通して元カノの面影を持つ美しい女性・アユーシャと出会う。彼女が望まない結婚を強要されていることを知ったゴードンは彼女を救おうと大胆な行動に出る。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・作品構成が絶妙に上手い作品だと思う。
 恋人と別れ、北アフリカの石油パイプラインを蜘蛛型ロボットを捜査し、夜勤のみの生活を淡々とこなすゴードンと、恋人カリムと一緒になりたいのに、親の決めた年上の男と結婚させられそうな美しい女性・アユーシャ。

・作中で、ゴードンは眼の見えない老人を家に連れて行ったり、善性在る男として描かれている。成程なあ。老人の言葉もテクノロジーよりも大切なものがある事を、示唆しているよね。

・絶対に出会わない筈の二人が、カリムが石油泥棒をした事で焼死したがために、ゴードンが意を決して、彼女に9900ドルを送金するのである。
 パスワードは”ロミオとジュリエット”である。
 そして、二人は一年後に巴里で会う約束をするのである。

<そして、一年後。二人は巴里で初めて会うが、死んでるように生きて居たゴードンと、恋人カリムを亡くしたアユーシャは、相手を一目見て、嬉しそうに抱き合うのである。今作は、作品構成が秀逸な、素敵なラブストーリーであると思います。>

NOBU