「【”デトロイトと北アフリカのロミオとジュリエット”自由恋愛を許されぬ女性と、ロボットを遠隔操作する孤独な男とのロボットを介した恋物語。テクノロジーよりも、大切なのは人を労わる心だよね。】」きみへの距離、1万キロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”デトロイトと北アフリカのロミオとジュリエット”自由恋愛を許されぬ女性と、ロボットを遠隔操作する孤独な男とのロボットを介した恋物語。テクノロジーよりも、大切なのは人を労わる心だよね。】
■北アフリカの石油パイプラインを1万km離れたアメリカから蜘蛛型ロボットを操作し、監視するゴードン。
ある日、彼はロボットを通して元カノの面影を持つ美しい女性・アユーシャと出会う。彼女が望まない結婚を強要されていることを知ったゴードンは彼女を救おうと大胆な行動に出る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・作品構成が絶妙に上手い作品だと思う。
恋人と別れ、北アフリカの石油パイプラインを蜘蛛型ロボットを捜査し、夜勤のみの生活を淡々とこなすゴードンと、恋人カリムと一緒になりたいのに、親の決めた年上の男と結婚させられそうな美しい女性・アユーシャ。
・作中で、ゴードンは眼の見えない老人を家に連れて行ったり、善性在る男として描かれている。成程なあ。老人の言葉もテクノロジーよりも大切なものがある事を、示唆しているよね。
・絶対に出会わない筈の二人が、カリムが石油泥棒をした事で焼死したがために、ゴードンが意を決して、彼女に9900ドルを送金するのである。
パスワードは”ロミオとジュリエット”である。
そして、二人は一年後に巴里で会う約束をするのである。
<そして、一年後。二人は巴里で初めて会うが、死んでるように生きて居たゴードンと、恋人カリムを亡くしたアユーシャは、相手を一目見て、嬉しそうに抱き合うのである。今作は、作品構成が秀逸な、素敵なラブストーリーであると思います。>
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