「律ちゃんが死ななくて良かった」坂道のアポロン マシューさんの映画レビュー(感想・評価)
律ちゃんが死ななくて良かった
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ストーリーは至って平板。
ただ、知念侑李さんと中川大志さんのセッション場面は見事。
「四月は君の嘘」の山﨑賢人さんのピアノの演奏シーンが酷かったので、本当に弾いてるみたいと思ったら、なんと吹き替えなし。
それを聞いて、尚更見事だった。
ただ、知念さんの感情を抑えた内向的な薫の演技、悪くはないけど、違う役者が演じていたら、もっと感情移入出来たかも。
でも、オーバーで演技力のないジャニーズの中では好感が持てた。
原作未読で、予告編だけ見ていたので、千太郎が死ぬのかなと思ったら千太郎は軽傷で、逆に律子が意識不明の重体。
ここ10年あまり、「大切な人の死を乗り越えて前へ歩いていく」という東宝の"青春感動映画"路線からみて、今作の"生け贄"は律ちゃんだったんだと思ったら、律ちゃんが見事復活で、最後は爽やかなハッピーエンド。
取りあえず、「僕は明日、昨日の君とデートする」と「恋は雨上がりのように」でお気に入りの小松菜奈さんが生きていて良かった。
(でも、最近の観客には誰か死なないと物足りなかったのかも)
最後に、友情物語がメインテーマの映画だとは思うけど、薫と千太郎の間で揺れ動く律子の恋が中途半端。
2時間の映画では、やっぱり詰め込み過ぎで
"胸キュン"のカリスマ・三木孝浩監督にしては消化不良だった。
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