「何度も楽しみたい作品。」坂道のアポロン momaさんの映画レビュー(感想・評価)
何度も楽しみたい作品。
薫さんが、千太郎が、りっちゃんがそこにいました。映像もカットも音楽も全てが美しく穏やかで柔らかな光に包まれた作品でした。
誰しもが通る学生時代。
他者への憧れ、葛藤、ぶつけようのない何に対してでもない憤り、他者を愛おしく思う気持ち、言葉にできない想い、青春の一瞬のきらめきとそれが永遠に続けばいいと願う気持ち。
あの頃を思い出して懐かしくも愛おしい気持ちになりました。
セッションは本当に良い意味で驚かされました。音楽を愛し楽しむ人たちがそこにいて、言葉を交わさなくても音を通して気持ちが伝わる演奏でした。役者さんは相当努力されたんだろうな…
またこの作品は登場人物の視線で語られている部分も多く、時にはもどかしく歯がゆくも愛おしく思いながら見ていました。
見終わった後、自然とMy favorite thingsを口ずさみたくなる作品です。
何度でも観たいです。
コメントする