「不完全さとせめぎ合い」ハーフネルソン M.さんの映画レビュー(感想・評価)
不完全さとせめぎ合い
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授業の中で語られる「せめぎ合い」や「不完全さ」などが、作品全体で表されているのかな。
表からは良く見える先生、でも裏では薬物におぼれているという不完全さ。各人物の中で起こっているせめぎ合いや心の葛藤。いつかどちらかの力が大きくなり傾くのか、せめぎ合いが続くのか。人間のどうしようもない部分が、リアルに描かれていると感じた。
正直、感動・興奮・爽快といったエンターテイメント性はほぼ感じられず、特に前半は耐える時間だった。淡々と描かれていき、最後もはっきりとした答えが出るわけでは無い。でも現実はそんなものだろうし、だからと言って希望が無い訳でもない。最後まで見たら、じんわりと良かったと思えた作品でした。
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