「ミュージカルで町興し」ロンドン・ロード ある殺人に関する証言 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ミュージカルで町興し

2025年2月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

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英サフォーク州の町イプスウィッチで2006年に起きた売春婦ばかりを狙った連続殺人事件。
イギリス、実際の事件、被害者は売春婦ばかり…と言うと“切り裂きジャック”を連想。
ダークな犯罪ミステリーを期待したら、何とまさかのミュージカル!
殺人×ミュージカルでも『スウィーニー・トッド』みたいだったら良かったんだけど、これがなかなかの異色作。

町に売春婦が増えて悩みの種だった時に、殺人事件。町のイメージダウンは深刻。
そこで町の人々はガーデニングコンテストを開いて、町のイメージを回復しようとする…。

町人の証言やインタビューを、ミュージカル仕立てで。
台詞がほとんど歌という『レ・ミゼラブル』風。
町人たちの心境や人間模様。
事件の方も犯人逮捕~裁判。
町人たちの努力が実り開催されたガーデニングコンテスト。ロンドン通り(ロンドン・ロード)を彩る。
町で起きた事を一通り活写。

しかし、今一つ胸に響く歌や耳に残る歌が無く、ちとカタルシスに欠ける。
舞台ミュージカルの映画化とは言え、ズバリ言うのは気が引けるが、そもそも何でミュージカル…?
でも、一番の不可解。今ならオリヴィア・コールマン推しでイケるが、リリースはトム・ハーディ推し。あたかも主演のように推されているが、ほんのチョイ役…。

近大