イット・カムズ・アット・ナイトのレビュー・感想・評価
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どっち
176本目。 ビビるか、ビビらないか、どっちかと思ってたら、どっちでもなく、ホッとした訳で。 一捻りあるかと思ったらそうでもなく、奥行きがあるのかと思えばそうでもなくで。 一瞬、これスゴイかもと思ったけどそうでもなかったかな。
久しぶりに「なんだこれ状態?」
さすがA24スタジオな感じです。 久しぶりに「なんだこれ?」になりましたが、 これって表現方法の違うウォーキングデッドって認識でしょうか? ゾンビも恐いが、人間はもっと狂ってるってやつ。
「それ」
推し測るすべはなく、生命を脅かすかもしれないものは、夜の闇に紛れて膨らむ恐怖と同じだ。 ウィルは夜に現れ、行方不明の犬、スタンレーが病気に感染して、夜に帰って来る。 そして、アンドリューが祖父の部屋でうなされていたのも夜だ。 悪夢でうなされるように、自ずと夜への恐怖は増幅されていく。 だが、突然銃撃して来る二人の男と同様、疫病は必ずしも夜やって来るわけではない。 アンドリューは、子供が普通に感染する病気だったのではないか。 アンドリューの感染は、夜来る何かがもたらしたものではなく、火葬された祖父の部屋で偶然感染したのではないのか。 恐怖は猜疑心に変わり、そして、取り返しのつかない結果を招き、絶望へと繋がる。 そう、「それ」は、きっと絶望だ。推し測るすべもなく忍び寄り、突然頭を擡げるのだ。
本当に怖いのは疫病か人間か
面白かったなぁ 極限状態で表れる人間の本質 この世で何が怖いかって、人間が一番怖いんじゃないのと思ってしまう作品 謎の病気が蔓延する世界 森の中の一軒家で暮らす 父、母、息子と犬一匹の家族 ある時、一人の男性に 「水を分けて欲しい」と言われ、 その男性家族と共同生活をすることになるのだが… 日本で現在「水道を民営化するかどうか」が話題になっているけど 将来的には、人々は「飲み水」を求めて争い合うだろうと、よく言われている 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のように この映画で描かれるディストピアでも「水」が重要な役割を果たしている 食料を持つ家族と、飲料水を持つ家族が共同生活を始めるにあたり 上位に立つのは、飲料水を持つ家族 しかし、共に生活するうちに 「自分たちの聖域を奪われるのでは…」と疑心暗鬼になっていく そこで人は「他人に対する寛容さ」を求められる しかし、現実として、人は、どんどん疑心暗鬼に、どんどん狭量になっていく… 人は、ルールを作り、それが守られている間は安心して暮らしているが それが破られた瞬間、平常心を失ってしまう… その時、人間の本質が表れる 「外で何が起きているのかわからない」という恐怖が、人を不安にさせ、平常心を失っていく この映画で描かれている恐怖は ゾンビでも、疫病でもなく 人の心に潜む暗闇(ダークサイド)なのだと思った それ<人間の狂気>は、世界が静寂した夜中にやってくる まるで舞台劇のような密室劇で展開する異色のホラー 一味違う作品を求めている人にオススメの作品
象徴的な赤い扉は心の扉
謎を謎のまま置いていく筋書きに 観客も登場人物たちと共に 疑心暗鬼の渦の中へ捲き込まれ… 個人的には好物のプロット 「それ」の侵入を防ぐための 固く閉ざした赤い扉の内側に 信頼の置ける家族以外の者たちが 入り込むことを許したとき もはや歯車は狂いだしていく。 船頭が増えればできることも増すが 猜疑心も同時に大きくなるのか。 救いのなさに満たされて劇場を出た。
緊迫感はあったけど…。
心理的な緊迫感はあったけど、全体的に説明不足なのが不満…。まあ、だから余計にドキドキするのかもしれないけれど。特に犬のシーン。結局、なぜ?どうした?のまま進んでしまって消化不良。それでも最初から最後まで緊迫感維持したのはすごい。
心に潜む狂気
本作は、少し前に公開されたクワイエットプレイスと似たような設定で、世界を滅ぼした「何か」から身を守るために、人里離れた山奥に隠れて生活する家族の話となっている。 しかし、クワイエットプレイスより本作の方がよりダークで人間の内面や心理描写に焦点を当てており、外から迫る死の恐怖と、閉じ籠った家の中で疑心暗鬼になり、次第に狂気に飲まれていく登場人物が描かれている。 とりわけ心理描写の部分が凄まじく、外見的には普通にしている人物でも心は恐怖に蝕まれており、人間が内面から壊れていく様が丁寧に描かれているのが、恐ろしくも非常に良く出来ていると思う。 もしかしたら人類を滅ぼしたアレが、人間を内面から蝕んでいく物だったのかもしれないが、真意のほどはわからない。 映画を見終わっても「そういえばあの場面ってどういうこと?」など疑問な部分が何箇所かあったので、考察の余地がかなりあると映画だと思う。 細かい所では、作中で使われるガスマスクや銃器などの小物類が良く出来ておりチープさを感じさせないし、人里離れた山奥の自然が美しく撮られているのも良い。 本作はかなり低予算で作られた映画だそうだが映画の内容は申し分ないので、極限状態に置かれた人間の怖さや切迫した心理状態など、ハラハラした展開が好きな人にオススメしたい。 やっぱり人間同士の信頼って、大事ですね。
イット・カムズ・アット・ナイト
2018年98本目の劇場鑑賞。 謎の感染症の脅威から逃れるため、 人里離れた場所で隔離生活を送る2組の家族の運命を緊張感溢れる筆致で描き出す。 「“それ”は夜にやってくる」という予告編や、 「イット・フォローズ」製作陣が仕掛けるという宣伝文句などで、 何かが襲ってくるホラーだと思いがちになります。 しかし、 そういうホラーではありませんでした。 宣伝のミスリードのせいなんですが、 予想したのとギャップがあるので注意が必要だと思います。 肝心のそれがやって来るのを楽しみに鑑賞してる身としては、 いつまで経ってもやってこない。 夜になってもやってこない。 謎の感染の恐怖から疑心暗鬼に陥っていく姿を淡々と描いおり、 得体の知れない恐怖は伝わってきます。
もうひと捻り欲しかったです
突然蔓延した謎の疫病に怯えながら森の中でひっそりと暮らすポールとその家族。自宅の窓は固く閉ざされ出入口は赤い扉だけ。深夜に怪しい物音を聞いた家族は家に侵入しようとした男ウィルを捕まえる。遠く離れたところにいる家族の元にあるという食料と引き替えにウィルの家族を自宅に住まわせることにしたポールだったが、2つの家族の共同生活に少しずつ亀裂が生じ始める。 ゾンビ映画かモンスター映画かと思いきや、極限状態で信じられるものは何か?というテーマを見つめる人間ドラマでしたが、サスペンスは全く盛り上がらず、狂言回しに徹するポールの一人息子トラヴィスの行動が物語の鍵になるのかと思ったらそんなこともなく、いよいよ凄惨を極めたクライマックスに示されるワンカットに観客一同驚いたところでジ・エンド。口々に文句言いながら退場していく観客たちの背中を全部見送ってから席を立ちましたが、確かにもう一捻りできた映画と思います。
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