「それでも生きる」あゝ、荒野 後篇 erieeさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも生きる
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2022年の新宿。
新宿新次とバリカン建二はプロボクサーとして日々トレーニングに励んでいた。
世の中は社会奉仕プログラムと言う制度のもと徴兵や徴介護を強いていた。
新次も老人介護施設で介護の職に就いていた。
かつてはラブホテルであった建物を介護施設に利用したのだ。
笑えるようで笑えないこれから起り得ることかもしれない不安が過る。
結婚式場は葬儀場となり若者達は死に急ぐ。
自殺者が増え続け何の希望もない未来。
そんな荒野で必死に生きる2人の姿を描く。
人は何の為に生き、何の為に働き、何を求める。
新次の狂気に満ちた目が強い憎しみをパワーに変える。打たれても打たれても這い上がる精神力が生きる事を教えてくれる。
建二は新次を倒す為に移籍した。新次と繋がりたいと願う建二は新次を憎むことが出来なかった。
新次の父を死に追い込んだ仇の息子である建二。
新次の母の叫び声が生々しく響く。
脇を固める俳優陣が素晴らしい。
ユースケ・サンタマリアの自然さ。
でんでんの安定感。
高橋和也の変態的な演技は竹中直人の路線。
ケバい木村多江も良い。
試合シーンが前編より多く見応えあり。
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