「つながりたい」あゝ、荒野 後篇 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
つながりたい
人に本当に困っている悩みを口にしたのは
いつだろう。
手加減無しの本気の殴り合いをしたのは
いつだろう。
我を忘れるほど最後に抱き合ったのは
いつだろう。
お互いに
最後の自分の殻を破って、
触れ合えば、
深く知り合えるけど
自分とギャップがある人には
凄くエネルギーが
必要で、とても疲れる。
だから、似た人とつるむ。
けど、
振り返れば
人生の出会いの中で、
激しく惹かれるのは
自分にないものを宿した人。
いろんな理由で
つながりたい想いが
続かない事が多いけど
本作では、
それを貫いた男達の激しさの
なかに放り込まれます。
生命の残り火のカウントダウンを
拳で刻み始めた時、
何故か、
奥歯を噛みしめ泣いてました。
なにも、
悲しい事はなくて
ただ ただ
彼らの本気のやりとりに
魅了されました。
全てを賭けて
引き換えに得る
人の想い。
それを自分の中に
宿す感覚が最高。
くり様
後編も熱い映画でしたね。
新次と、ああいう形で繋がろうとしたバリカンが切なくて苦しくて。
2回目を初日に観ました。
舞台挨拶で菅田将暉くんの話を聞いて…
本作撮影中に、連ドラの校閲ガールも撮っていたとか。
トレーニングと肉体改造で、校閲じゃなくて体から高熱が出ている状態だったらしいです。
若いとは言え、プロテストが受けられるくらい鍛えた全身となり切った新宿新次が見事で…映画賞をあげたい!くらいです。
菅田くんの存在が生きるのも、バリカンを演じたヤン・イクチュンさんあってのことだと思いました。
バリカンの手紙あたりから胸が苦しくなり、あのパンチのカウントは号泣。
そして、エンドロールで流れる「今夜」を聴いて前編での2人を思い出して
また泣きました。
TOSHI-LOWさんの生歌が胸に沁みて、またまた号泣。
結局、前編3回。後編2回。
観るたびに号泣。あと1回くらい大きなスクリーンで観たいです。
くり様がいうように、「本気」で人と向き合い、繋がって生きようとしているのか?
自分の生き様を問われるような映画でした。
R15でなければ、中学男子にも観てほしい作品ですね。