「二度見したくなる仕掛けはさすがソダーバーグ流」ローガン・ラッキー AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
二度見したくなる仕掛けはさすがソダーバーグ流
チームを組んで大仕事をやってのける犯罪のプロたちをオールスターキャストで華麗に描いた「オーシャンズ」シリーズと比較されることの多い本作。だが一見して明らかに違うのは、今回徒党を組む面々のポンコツ感、ダメダメ感だ。チャニング・テイタムとアダム・ドライバーが演じるローガン兄弟は大ケガや戦傷のせいで人生下り坂。タイトルとは真逆のアンラッキーな二人とその妹、しゃれたスパイよりガテン系の悪党のほうがよほど似合うダニエル・クレイグが扮する爆破の専門家(プロと呼べるのはこの男だけ)と頭のネジが緩そうな弟二人で、人気カーレースの当日に会場の金庫から大金を奪うというのだから、観ている方は笑ったり呆れたりしながら、おいおい大丈夫か、しっかりしろとつい応援したくなる。
あっと驚く結末を知った後はきっと最初から見直したくなるはず。ソダーバーグ監督の復帰作、大ヒットして続編、3作目とシリーズ化されることに期待。
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