アパリション 悪霊のレビュー・感想・評価
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ダークキャッスル!
実験に参加したメンバーの一人、ベン(スタン)は恋人ケリー(グリーン)とともに彼女の母が譲ってくれた家に暮らし始めた。その新居では電気が消えたり扉が勝手に開いたりと奇妙なことが起こり始めていた。家に取り付いた霊のせいか?と思っていたら、実は彼が過去にやっていた実験のせいで邪悪な霊がベン本人にとりついたようなのだ・・・
そのうち実験メンバーの一人パトリック(フェルトン)からしきりに連絡が来るようになり、彼に打ち明けると、かつてより強力な機材を持ち込んで霊体を封じ込めることになった。が、安心したと思ったら、パトリックはブラックホールのようなものに吸い込まれ、逃げるようにして二人は実験室の中の避難所へ逃げ込むのだが、そこでベンは消え、彼女もついに・・・
わけのわからんストーリーの上、演出も怖さを打ち出しているもののサッパリ伝わってこないお粗末さ。
地味だが後半は壮大
「ハリー・ポッター」のマルフォイが出てる映画…それだけの理由でBlu-rayを購入したのだが、日本では劇場未公開だった。
新居に越してきたカップルを恐怖が襲う典型的なホラーを想像していたが、それに霊的な現象に科学的な根拠を提示し、結論がはっきりとした上で解決への糸口を模索するというものだった。
無論、基盤は王道のスタイルなのだが、それをやや小難しい説明で何とか解釈させ、根拠をはっきり提示するというスタイルをとったのは凄いと思う。過去の記録映像などから始まり、がっちりと掴むかと思いきや、恐怖描写を非常にマイルドにして描いているのが特徴だ。ホラーでは良く見受けられる、じわじわと忍び寄る湿り気を帯びた恐怖感は一切本作では感じることが出来ず、浴室に閉じこれられる恐怖度満点のシーンでもそれらをさっぱりと描きすぎているように感じられる。ホラー初心者には良いかもしれないが、目の肥えたホラーファンはこれで納得できるのだろうか。
しかし、呼び起こしてしまったある者の正体がかなり規模の大きいもので、ラストはこの手のホラーにはあまり無かった壮大なラストを迎える形になる。それは他のホラーから一歩前に出たような印象を受けるが、なんせ地味であり、全体を通すと中盤等のストーリーがあまり記憶に残っていない。非常に惜しい作品である。
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