「タイトルが悪い」ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 asaさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが悪い
本作はとても出来のいい作品だった
ウィキペディアとほぼ同じ流れが再現され、美しいチェコの風景も、
当時のレトロ感と相まってとても美しい様子が描かれている。
ただ史実どおりというわけではなく、ロマンスやドラマを織り込ませ、
パンチの効いたドイツ軍の悪行も表現され緩急のある作品だったと思う。
そこにはヒーローの姿よりも、戦争が多くのものを奪う姿が映されていたように思う。
最後までハラハラ・ドキドキして、「おいウィキペディア。この先どうなるんだい?」と歴史を調べてしまったほどだ。
しかし正直このタイトルはなんなんだ。Anthropoidでなぜ行かなかった。
このタイトルによって多くの新規流入を失っている気がする。
正直、映画を止めるたびに目に入ってくるこのタイトルに、B級感しか感じなくて、
あれ?ほんとに僕が見ている映画のタイトルで合ってる?って何回もなった
おそらく、トップ層は「いやそんな哲学チックなタイトルだと、どんな映画かわからならないだろ?もっとタイトルで一発で分かる名前!それしかないでしょ!あと俺ランボーとか山猫系好きだからさ、山猫は眠らない、俺が眠らせない的なやつでお願い」といった様子が伺える。きっと担当者はもっといいタイトルを何個も考えたに違いない。
そう配給の裏側まで妄想してしまう、そんな映画だった。
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