「企画段階でいろいろ気付いてたと思うけど」恋と嘘 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
企画段階でいろいろ気付いてたと思うけど
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北村匠海と佐藤寛太を並べてお客さんを集めて、演技のうまい森川葵を主演にすれば、なんとかなるのでは?っていうので、始まったんだと思うのね。
男優さん二人は演技うまくないんだよね。だから森川葵もそれに合わせないといけないの。その状態で「見ようによってはちょっとイタイけど、そうじゃなくて天然な良い子の16歳」を演じるのは厳しいよね。「うわ森川葵、16歳じゃないわ」と思って観ちゃう。
蒼佑と司馬君の間で揺れ動く心ってことなんだけど、司馬君との絡みが少ないから、揺れ動くのに無理があんのね。これ素直に蒼佑と結ばれんだろっていう。
「二人のイケメンに思われてウハウハ!」っていう少女漫画の王道展開だと思ってたんだけど、原作は少年漫画なのね。なんでかなあと思ったら、原作はどうも「二人の美少女に思われてウハウハ!」な話らしいの。
最後の方で司馬君が葵の良いところを列挙するくだりは「ええ話やのう」と思うんだけど、そこで蒼佑が「解った。俺が葵を幸せにする」で受けちゃう。「葵を本当に幸せにできるのは、お前じゃないのか?」ってエピソードだと思うんだけど。
途中から「肩の力を抜いて見よう」と思って、見てたから、まあ気楽な鑑賞で良かった。
森川葵を主演に据えて、古澤健監督で撮ってもこのレベルの映画が出来上がってしまうというのが、映画って怖いなって思ったよ。
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