「長澤まさみの一人芝居」嘘を愛する女 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
長澤まさみの一人芝居
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全編、長澤まさみがほぼ出ずっぱりで、
後半は吉田剛太郎とのバディムービー。
この二人で引っ張った映画。
大筋は面白い。
予告ではサスペンス色を打ち出しているが、騙されていた女は陥れられた訳ではなく、騙した男に企みがあった訳でもない。
伏線が伏線として処理できていない。
思わせ振りなショットを入れてみたものの、かたずけ切れなかった感じ。
むしろ、それらを省いたら1時間位の短編に収まったかも。
少し緩慢な感じがしたので、それでも良かったのでは。
脚本も演出もディテールまで処理できなかった感あり。
長澤まさみは、イヤな女の面も健気な女の面も上手く演じられる。
コミカルな演技も上手い。
ラストは長澤まさみの一人芝居で魅せた。
黒木瞳、奥貫薫、嶋田久作が友情出演程度の出番だとは!
津嘉山正種もあれだけのために?
俳優の使い方は贅沢。
絵的には、
男に名前を尋ねる回想シーンからオーバーラップさせて、「小出」と名乗った真相に気付く場面が、一番テクニカルでインパクトもあった。
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NOBUさんのコメント
2021年2月23日
今晩は。
”脚本も演出もディテールまで処理できなかった感あり。”
ほぼ同様の感想です。
全体感は良いのに、勿体ないなあと思った作品です。
吉田鋼太郎さんと、長澤さんのバディロードムービーの部分で、救われた感じでした。作品としては、決して悪い訳ではないと思うのですが。
では、又。